敷金礼金はいつ払うもの?相場や交渉方法についてご紹介

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初期費用
賃貸初期費用
礼金

賃貸物件を借りるときによく耳にする「敷金礼金」。

通常、物件を借りるときの初期費用として入居前に一括で、一度だけ支払います。

ただし物件によっては、敷金礼金がかからない場合もあり、費用についてよく理解しておかないと損をしてしまうかもしれません。

この記事では、 ・敷金礼金を支払うタイミング ・敷金礼金の役割 ・礼金の値下げ交渉はできる? ・初期費用がすぐに支払えないときの対処法 についてご紹介します。これから物件を借りようか検討している人は、ぜひ最後までお読みください。

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監修

高嶋允瑛

株式会社スムーズ取締役・宅地建物取引士

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敷金礼金はいつ払う?

支払い

冒頭でもお伝えした通り、敷金礼金は「入居前」にまとめて支払います。 入居前に支払う初期費用には、以下のような費用が必要になるので覚えておきましょう。

初期費用項目相場説明
敷金家賃1か月分退去時にお部屋の修繕や原状回復に使用される
礼金家賃1か月分大家さんへお礼の意味を込めて支払う費用
前家賃家賃1か月分入居する月の家賃を前払いで支払う費用
日割り家賃入居日によって変動入居日が月途中であれば日割りで家賃を支払う費用
鍵交換費用1万5,000〜2万円(税抜き)前の入居者が利用していた鍵を新しい鍵に変える費用
火災保険料1万5,000〜2万円火災や自然災害などに備えて入る損害保険
仲介手数料家賃0.5~1か月分+税大家さんとの仲介を行ってくれた不動産屋さんに支払う(法律で家賃1か月分までと決められている)
保証料家賃と管理費の50%~100%家賃保証会社へ支払う費用(不要なケースもある)

上記でご紹介した賃貸物件の初期費用は、合計すると家賃4〜6ヶ月分必要となります。

家賃7万円のお部屋を借りる場合の初期費用は、28〜42万円ほどが相場です。

敷金礼金の役割

敷金とは、大家さんに預けておくお金です。 借りた物件を汚したり、壊したり、家賃を払わなかった場合に、その費用を補填するための保証金として預けます。 物件を退去する際に、汚れていたり、壊れていたりした場合は、その修繕費用が敷金から差し引かれ、残額が返金されます。

一方で礼金とは大家さんにお礼として支払うお金です。 敷金とは扱いが異なり、一度支払ったら返金されませんので注意しましょう。

また物件によっては礼金の支払いが必要ない場合もあります。 お部屋探しの際には礼金が必要な物件なのか、必要のない物件なのかを確認しておきましょう。

さらに交渉次第で礼金の支払い額を減らせる可能性もあります。

礼金の値下げ交渉

不動産会社

礼金は、大家さんに対してお礼の気持ちで支払うお金のこと、とご説明しましたが「お礼なのに支払いを強制されるのは納得できない」と感じる人もいらっしゃると思います。

場合によっては、値下げ交渉に応じてもらえるケースもあるのでご紹介します。

礼金の交渉がしやすい物件

・礼金が「家賃2〜3ヶ月分」に設定されている物件 ・人気がない物件 ・空室期間が長い物件

礼金は家賃1ヶ月分が相場ですので、相場よりも高い「家賃2〜3ヶ月分」の場合は交渉により値下げしてくれる可能性があります。 まずは、お部屋を仲介してくれる不動産会社へ「なぜ礼金が高いのか」尋ねてみて、理由に納得できない場合は交渉してみると良いでしょう。

また礼金は、不動産会社ではなく大家さんへ支払うお金ですので、大家さんが「早く入居者が決まってほしい」「空室を減らしたい」と考えている場合、値下げ交渉に応じてくれる可能性があります。

ただし、値下げ交渉は物件を貸している大家さんにとって、あまり印象の良いものではありません。

「礼金を減額、もしくは0円なら即決します」など入居の意思は必ず伝えるようにしましょう。 人気な物件や、礼金を支払っても入居を希望する人が他に居る場合は、交渉に応じてもらえませんので注意しましょう。

礼金交渉時3つの注意点

礼金を交渉する際の注意点を3つご紹介します。

1.繁忙期(3〜4月・9〜10月)は避ける 2.契約書にサインをする前に交渉 3.交渉内容は必ず契約書に記載してもらう

礼金を交渉するときは時期に注意しましょう。 一般的に3月~4月や9月~10月は、異動者が多く入居希望者も増加します。 交渉をしても丁寧に対応してもらえないことも多く、希望の物件を逃してしまう可能性がありますので注意が必要です。

また、交渉に応じてもらえた際には、必ず契約書に内容を記載してもらうようにしましょう。後々のトラブルを避けるために必要です。

初期費用がすぐに支払えないときの対処法

賃貸物件の初期費用は、数十万円〜百万円ほどかかることも多く、大きな負担となりますよね。

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まとめ

敷金礼金は、仲介手数料や前家賃とともに「入居前」にまとめて「一括」で支払うことが一般的です。

しかし、最近では初期費用を抑えたい人向けに、礼金なし物件も増えています。 礼金がない物件は、他の初期費用が多めに請求されたり、退去費用が多めにかったりする可能性もありますので、しっかり不動産会社に確認しておきましょう。

また礼金が「家賃2〜3ヶ月分」など、相場よりも高めに設定されている場合や、人気のない物件では金額の交渉ができる可能性があります。

賃貸物件の初期費用についてしっかり理解し、損のない契約をしましょう。

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監修

高嶋允瑛

株式会社スムーズ取締役・宅地建物取引士

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