
賃貸を契約する際に、初期費用として大きな負担になるのが敷金・礼金です。
敷金とは家賃滞納時の補填、入居中にできた傷や汚れなどを元の状態に戻すための退去時に必要な費用。
家賃の未納がなく、故意による損傷が無い場合は退去時に戻ってくるお金です。
一方で礼金は、お礼として大家さんに支払うお金なため、戻ってこないお金のことを指します。 そんな敷金と礼金ですが物件によってはこれらの費用がかからない物件も存在します。
敷金・礼金が共に0円である物件を通称「ゼロゼロ物件」と呼びます。
「通常ではかかるお金が0円になるなんて危険ではないか?」
「ゼロゼロ物件だと初期費用が安くなるってこと?」
などと気になることが多くあるでしょう。
そこで本記事ではこのゼロゼロ物件の初期費用について、ゼロゼロ物件のメリット・デメリットと合わせて解説していきます。
賃貸の初期費用を可能な限り抑えたい方、ゼロゼロ物件について詳細を知りたい方はぜひ一読してみてください。
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敷金礼金なしのゼロゼロ物件が増えている背景

近年、ワンルームマンションなどを中心に増えているゼロゼロ物件。
この背景には「賃貸物件の競争が激しくなっている」ことや「家賃を滞納した時に家賃保証会社が立て替えてくれる」などの理由があります。 ネット・スマホの普及により、賃貸物件情報の供給が過剰に行われるようになった結果、中々空室が埋まらない物件が増えてきました。 不動産会社・物件オーナー側には「少しでも空室率を下げたい」という本音があります。
敷金・礼金を0円にすれば、それだけ入居者を集めやすくなるので、結果的に敷金礼金がないゼロゼロ物件が増えてきている状態です。
敷金礼金なしのゼロゼロ物件でも初期費用は発生する
注意して欲しい点が、「ゼロゼロ物件でも初期費用は発生する」という点です。
ゼロゼロ物件でゼロ円になるのは「敷金・礼金」のみになります。
賃貸の初期費用において、敷金・礼金は大きな割合を占めますが、敷金・礼金以外の初期費用までは0円になりません。 「ゼロゼロ物件であれば、初期費用0円ですぐに入居できる」と誤解しないようにしましょう。
敷金礼金なしのゼロゼロ物件でかかる初期費用

敷金礼金がないゼロゼロ物件では敷金と礼金は0円になりますが、その他の費用はかかります。 初期費用の内訳は下記の通りです。
前家賃
火災保険料
保証会社利用料
仲介手数料
鍵交換代
クリーニング代
◆前家賃は、入居月の翌月分の家賃となります。
ゼロゼロ物件では前家賃を設けているケースが多いです。
入居月に支払う家賃と合わせて実質的に「2ヵ月分」の家賃額を支払うことになります。
◆火災保険に関しては、不動産会社から指定された保険に加入することになります。費用は概ね1万円~1万5,000円ほどです。 ◆連帯保証人不要の物件では「保証会社」の利用が必須になります。
利用料金は保証会社によって様々で、年額数万円のところから「家賃額の数%」といった具合に料率で設定しているところもあります。 ◆仲介手数料は不動産会社に支払う料金になります。
こちらも不動産会社によって様々ですが、家賃額の1ヵ月分ほどを仲介手数料として設けているところが多いですね。 ◆鍵交換代は1~2万円、クリーニング代は3~5万円ほどが相場になってきます。鍵交換に関しては、物件によっては行わないケースもあるので、事前に確認しておきましょう。
ただし、これらの項目は必ず必要というわけではありません。
契約前に絶対に必要なのかを確認して、可能であれば外してもらうと良いでしょう。
敷金礼金なしのゼロゼロ物件だからお得になっていると思い込みがちになるのですが、細部までしっかりと確認することが初期費用を抑えられるポイントとなります。
敷金礼金なしのゼロゼロ物件を利用する3つのメリット

ゼロゼロ物件を利用するメリットとして、下記の点が挙げられます。
通常物件よりも初期費用を抑えられる
設備が充実している物件が意外と多い
クレジットカードでの支払いに対応している物件もある
それぞれ詳細を確認していきましょう。
通常物件よりも初期費用を抑えられる
ゼロゼロ物件では敷金・礼金が0円である分、通常物件よりも全体の初期費用を抑えることができます。
通常物件の場合だと、初期費用の相場は「家賃額の6~7ヵ月」ほどになりますが、ゼロゼロ物件の場合だと「家賃額の2~3ヵ月分」が相場です。 さらにゼロゼロ物件の中でも家賃が安い物件を選択すれば、初期費用の総額を更に抑えることができます。
浮いた金額をその他の引っ越し資金に充てることもできるので、初期費用をなるべくかけたくない人にとって、ゼロゼロ物件は最適です。
設備が充実している物件が意外と多い
ゼロゼロ物件と聞くと「物件の設備が悪い」「間取りが狭い」といったマイナス面を連想してしまいがちですが、実はゼロゼロ物件の中にも設備が充実した物件は多くあります。
大家さんや不動産会社が敷金・礼金を0円にしている理由はなるべく空室の状態をなくすように「入居を促すため」です。
このため、設備が良い物件でも空室が続いている場合はゼロゼロ物件になっているケースが多いです。 「ゼロゼロ物件=質が悪い」と思い込まずに物件探しを行うようにしましょう。
クレジットカードでの支払いに対応している物件もある
ゼロゼロ物件の中には、クレジットカードでの初期費用支払いに対応しているものもあります。
急な引っ越しをしなければいけない時、現金での支払いが難しい場合でも安心です。
ただし、利用できるクレジットカードの種類が限られていることもあるので、保有しているカードが利用できるか確認しておきましょう。
敷金礼金なしのゼロゼロ物件を利用する2つのデメリット

ゼロゼロ物件を利用する際は、メリットのみならずデメリットも生じてきます。ゼロゼロ物件のデメリットは下記の通りです。
家賃が割高なケースがある
入居者の質が悪いこともある
詳しく紹介します。
家賃が割高なケースがある
ゼロゼロ物件の中には、家賃が相場よりも割高に設定されているケースがあります。敷金・礼金で回収できない部分を家賃で回収する形です。
敷金と礼金が0円になったとしても、支払う総額としては損をしてしまうことがあるため注意が必要です。 周辺の家賃相場を把握しておかないと、ゼロゼロ物件の家賃が割高であるか判断できないので、相場は必ず確認しておきましょう。
入居者の質が悪いこともある
ゼロゼロ物件では連帯保証人が必要でないケースが多く、保証会社の審査も緩いです。そのため、入居者の質が悪いこともあります。
入居者の質が悪いと、騒音トラブルなど生活に支障をきたすトラブルに巻き込まれる可能性が少なからず生じてきます。 不要なトラブルを避けるためにも、入居前や内見の段階で騒音・住居環境のチェックを行っておきましょう。時間帯や曜日を変えて複数回チェックしておくと安心です。
ゼロゼロ物件は危険!?トラブルを避けるためにも事前に知っておくべき5つの注意点

ゼロゼロ物件を利用する際は、以下の5つの点に注意しましょう。
敷金礼金以外の初期費用が高くなり、そこまでお得にならないことがある
退去費用が想像以上にかかることがある
解約予告期間が2カ月前までになっている
短期解約違約金が設定されていることがある
人気のない物件が多い
それぞれの注意点を詳しく紹介します。
敷金・礼金以外の初期費用が高くなりそこまでお得にならないことがある
ゼロゼロ物件でも敷金礼金以外の項目が高くなると、結局は支払う総額が通常の物件と同じくらいになってしまうことがあります。
敷金礼金が0円になったとしても実際にはそこまでお得にはならないため、トータルで支払う初期費用はいくらなのかを知ることが大切です。
例えば、初期費用の中で「消毒代金」や「防災キット」などの項目で請求されている場合、本当に必要な項目であるかの確認すると良いです。
必要でない項目を外すことができると、ゼロゼロ物件を有効に活用できるでしょう。
退去費用が想像以上にがかかることがある
賃貸物件では退去時に、お部屋の状態を元の状態にする「原状回復」をする必要があり、通常の物件ではこの費用は敷金から差し引かれます。
しかし、ゼロゼロ物件では敷金を支払っていないため、この費用は退去時に全額負担することになります。
退去時に高額な請求をされることもあるのでお部屋の掃除は怠らず、大切に使うようにしましょう。
解約予告期間が2カ月前までになっている
多くの物件の解約予告期間は「1ヶ月」ですが、ゼロゼロ物件では「2カ月前」までのことがあります。
解約の通知を忘れていると次に住む家賃と二重に支払わなければいけなくなるため、事前に確認しておきましょう。
退去する際に損をしないためにも契約内容は細部まで見ておきましょうね。
短期解約違約金が設定されていることがある
短期解約違約金とは、決められた契約期間を満たないうちに契約を解約する際に支払う金額です。
ゼロゼロ物件やフリーレント物件で設定されていることが多くあります。
その期間は、6カ月未満、1年未満、2年未満と様々なパターンがあるため、契約時に確認しておくことが退去時のトラブルを避けることができるでしょう。
退去する理由は様々ですが、この条件に納得してから契約しているはずなので、基本的にはどんな理由であっても支払わなければいけないものです。
人気のない物件が多い
ゼロゼロ物件では、使い勝手が良くない物件が多くあります。
立地条件が悪い
交通の便が悪い
築年数が古い
などの理由から、空室が長く続くためゼロゼロ物件になっていることが多いです。
ただし、向いている条件は人それぞれ違うためお宝物件を見つけられるというメリットもあります。
家賃滞納の対応が厳しいことがある
敷金が0円の場合、家賃の保証金がないことになるため1日でも遅れた場合、厳しい対応をされることが多くあります。
契約解除や強制退去に繋がることもあるため、必ず決められた日にちに支払うことが大切です。
過去には「勝手に鍵を変えられていた」「荷物を運びだされていた」というトラブルが起きて問題になっていました。
敷金礼金なしのゼロゼロ物件以外の選択肢もある?初期費用を抑える方法

敷金礼金がかからないゼロゼロ物件以外にも、初期費用を抑える方法があります。
ゼロゼロ物件で気に入った物件が見つからなかった場合は、以下の方法を参考にしてくださいね。
仲介手数料がタダor安い不動産を見つける
不動産の閑散期に物件を探す
家賃保証会社が不要な物件を選択する
入居する時期は月初めに
フリーレント物件
5つの方法を詳しく紹介します。
仲介手数料がタダor安い不動産を見つける
仲介手数料がタダ、もしくは安くなっている不動産を利用すると初期費用を抑えることができます。
仲介手数料が安くなっている理由は、不動産会社が管理している物件だったり、空室期間を短くするために大家さんが負担している場合があります。
借りる側としてはメリットとなるので、気に入った物件を見つけられるとお得に引っ越しができるでしょう。
不動産の閑散期に物件を探す
不動産の閑散期である7〜8月は、初期費用を抑えられるチャンスです。
大家さんとしては物件が空室のままよりも、初期費用を安くしても入居してもらえる方が都合が良いことから、安くしてもらえる可能性があります。
敷金礼金・仲介手数料の他にも、交渉次第ではその他にかかる費用をお得にしてもらえるでしょう。
さらに、閑散期は物件を探す人が少ないため、時間をかけて丁寧に対応してもらえますよ。
家賃保証会社が不要な物件を選択する
物件によっては、家賃保証会社を利用することが条件となっていることがあります。
家賃保証会社の相場は、家賃の0.5〜1ヶ月。
敷金礼金や仲介手数料と同じくらいの負担になってしまうため、家賃保証会社を利用しない物件を選ぶとその分初期費用を抑えられます。
入居する時期は月初めに
入居する時期は月の初めにすると、初期費用を抑えることができます。
新たに入居する場合、家賃は日割で計算してくれることが多いためです。
例えば、月初めである5日に入居する場合、5日からの分割の家賃がかかります。
つまり初期費用には25日分の日割家賃を支払うことに。
月末である25日に引っ越す場合、初期費用には「日割家賃+次の月の家賃」がかかることが多いです。
25日から30日までの5日分の家賃と、その他に1ヶ月分の家賃。
これらを比較すると月初めに入居するのか、月末に入居するのかで初期費用にかかる費用が変わることが分かります。
また、今住んでいる物件を退去する場合は、退去する日付次第で数日分の家賃を損することも・・・。
入居とは違って退去する月の家賃は日割で計算してくれないことが多いため、25日など中途半端な日に退去する場合でも1ヶ月分の家賃を支払わなければいけません。
引っ越しの日を自由に決められるのであれば、新居には1日から住めるように調整をすることで無駄な費用を抑えることができますよ。
フリーレント物件
フリーレント物件を選択することで初期費用を抑えることができます。
敷金がかかるとしても、家賃が1ヶ月~数か月間かからないフリーレント物件では、支払う総額がゼロゼロ物件と同じくらいになるか、それ以上にお得になる場合があります。
初期費用を抑えたいのであれば、フリーレント物件も選択肢のひとつとして考えておくと良いでしょう。
敷金礼金なしのゼロゼロ物件の初期費用を支払う際は「smooth」がおすすめ!
ゼロゼロ物件の初期費用は、通常物件の初期費用よりもだいぶ安いですが、初期費用の負担を更に下げる方法があります。
それは、初期費用あと払いサービス「smooth」の利用です。
smoothを利用することで、初期費用を一括で支払う必要がなくなり、入居日の翌月からあと払いで分割返済が可能になります。 ゼロゼロ物件の初期費用をあと払いで分割できれば、月々の支払い額を数万円程度で抑えることも十分可能です。
smoothでは「無利子」で分割返済ができる!
さらに、smoothで「6ヵ月」の分割返済を選択すれば「無利子」で返済することが可能になります。
通常、銀行やカードローンで融資を受けた場合、金額に応じて利子が発生していきます。
カードローンだと年率で最大「20%」の利子が加わってくるため、月々の支払い金額が膨らんでしまうことも。 スムーズであれば無利子で返済ができるので、月々の負担を最小限に抑えることが可能です。本来の初期費用分のみを総額で支払うことになるので、余計な利子を支払わずに済みます。 smoothの申込はこちらのページから簡単に行えます。
ゼロゼロ物件への引越しを検討していて、更に初期費用を抑えたい方はぜひsmoothを利用してみてください。
まとめ
ゼロゼロ物件の初期費用についてやメリット・デメリットを紹介しました。
ゼロゼロ物件の仕組みを理解することで、お得に利用することができるのではないでしょうか。
また、契約する前にはこの記事で紹介した注意点にも気を付けることで、トラブルに巻き込まれることを防ぐことができるでしょう。
さらに初期費用を安くしたい場合は「smooth」を利用することで、オトクに引っ越しができますよ。