賃貸マンション、賃貸アパートなどの賃貸物件を退去する際に、退去費用を求められることがあります。思いがけない請求に頭を悩まされた方も多いのではないでしょうか?また、部屋を汚してしまって、退去時にいくら請求されるのか不安に思っている方も多いはずです。
そこで、この記事では賃貸物件の退去費用の相場や高額請求にならないための方法など詳しく解説していきたいと思います。
賃貸物件の退去費用ってなに?
退去費用とは賃貸物件の退去時にかかる費用のことで、主に「原状回復費用」や「ハウスクリーニング費用」になります。賃貸物件を借りると、入居者には原状回復の義務が生じます。つまり、賃貸物件を退去する際には、部屋を元通りにしなければいけないということです。
しかし、必ずしも入居者が原状回復費用を負担する必要はなく、通常の使用の範囲内や経年劣化による修繕に関しては入居者が負担する必要はありません。賃貸物件の退去費用には入居者が負担する場合とオーナーさんや大家さんが負担する場合があるので、そのことについて詳しく見ていきましょう。
入居者が退去費用を負担する場合
入居者が退去費用を負担するケースは、過失や故意による損傷はもちろんのこと、通常の使用では発生しないであろう消耗があった場合に発生します。
具体的には、ペットによるニオイや傷、たばこのヤニ、家具搬入時の傷などが挙げられます。
オーナーさん・大家さんが退去費用を負担する場合
先述したように、基本的には通常の使用の範囲内であれば入居者が負担する必要はなく、オーナーさんや大家さんが負担してくれます。経年劣化による変色や機器の故障、家具の設置痕などが該当します。
不安な場合はきちんと説明することで、通常使用の範囲内とみなされることもあるので、一度相談するようにしましょう。
賃貸物件の退去費用の相場はどのくらい?
賃貸物件の退去費用は状況によって金額が異なるので、まずは間取り別による相場をお伝えしていきます。こちらは、無人契約検索サイト:アトムくんのアンケート調査の結果です。
■調査日 :2020年3月6日(金)~2020年3月8日(日) ■調査方法:インターネット調査 ■調査人数:200名(男性106名:女性94名)
間取り | 退去費用 |
---|---|
ワンルーム、1K、1DK、1LDK | 49,980円 |
2K、2DK、2LDK | 79,924円 |
3DK、3LDK、4K、4DK、4LDK | 90,139円 |
間取りが大きくなるほど、退去費用も増えているのが分かります。全体の平均は60,000円ほどになり、最低でも50,000円ほどはかかると思っておきましょう。
賃貸物件の退去費用は年数でも変わる
間取り以外に居住年数によっても退去費用の金額が変わってきます。
居住年数 | 退去費用 |
---|---|
~3年 | 49,431円 |
4年~6年 | 61,694円 |
7年~ | 87,090円 |
やはり居住年数が増えれば、退去費用も上がっていくことが分かります。年数を重ねれば、経年劣化以外の汚れや消耗が出ることもあるので、普段からキレイに使うことを心がけましょう。
敷金なし物件は退去費用がかかる?
最近よく見かけるようになった「敷金ゼロ物件」または「敷金礼金ゼロ物件」。敷金がかからないのでお得に感じるかもしれませんが、退去時にハウスクリーニング代などを別途請求されるケースがあるので注意が必要です。その場合は、契約書に特約として記載されていることが多いので、契約時にしっかりと確認しましょう。
敷金のかからない「敷金ゼロ物件」は、入居の際の初期費用は安くなりますが、退去時に費用が発生する可能性が高いということを頭に入れておきましょう。
賃貸物件の退去費用が高額にならないようにするには
退去に思わぬ高額請求が来るのは避けたいですよね。そこで、退去費用が高額にならないために出来る最低限のことをお伝えしたいと思います。
入居のタイミングで部屋の状況を確認する
原状回復とは、入居したときの状態に戻すことです。そのため、入居のタイミングで部屋の状況を確認するようにしましょう。管理会社によってはトラブルを避けるため、入居時に状況確認をチェックリストなどで報告することがあります。ない場合は、損傷個所などを写真で撮って報告することをおすすめします。
なるべく自分でキレイにする
退去費用に不安がある方は、なるべく自分でキレイに掃除するのもひとつです。理想は普段から掃除しておくことですが、汚れが溜まりやすい換気扇や排水口などの掃除も実施しましょう。
賃貸物件の初期費用を分割払いにするには「smooth」
「賃貸物件の初期費用が高くて払えない!」そんな方も多いでしょう。初期費用は何も一括で払う必要はなく、クレジットカードやローンなどで分割にする方法はさまざまです。しかし、多くの場合は金利手数料が発生し、本来よりも多くの金額を支払う必要があるということを頭に入れておきましょう。契約時にまとまったお金を用意する必要がないことはメリットですが、少し損をした気持ちになりますよね。
そこで、おすすめなのが初期費用を分割後払いできるサービス「smooth(スムーズ)」です。スムーズは6回払いまでなら金利手数料が0と一切かからず、負担なく賃貸物件の契約をすることができます。賃貸の初期費用に困っている方は、この機会にご利用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
賃貸物件では、退去時に思わぬ請求が来ることがあります。高額請求に納得がいかないときは、相場などを参考にして交渉してみてはいかがでしょうか。この記事が少しでも参考になれば幸いです。