「仲介手数料の相場は1.1ヶ月分って本当?」 「物件によって金額が違うから、いまひとつ相場が分からない。」 「初期費用が高くて、引っ越しに踏み出せない」 敷金、礼金と並んで大きな初期費用である「仲介手数料」ですが、頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、 ・仲介手数料の相場 ・仲介手数料の計算方法 ・仲介手数料の実態 ・仲介手数料は交渉で安く出来るのか? について解説します。 仲介手数料の交渉については注意が必要ですので、ぜひご参考ください。
仲介手数料とは
そもそも、仲介手数料とは賃貸の仲介をしてくれた不動産会社に対して支払う手数料のことです。
不動産会社が行う主な「仲介業務」はこちら。
・物件探し
・物件や契約内容の説明
・内見の案内
・契約書類作成などの事務作業
・物件の貸主との交渉
このように、不動産会社はさまざまな業務で仲介をしており、仲介手数料は不動産会社にとって大事な収入源といえます。
基本的には、借主から仲介手数料を受け取りますが、部屋を貸す大家さんからも仲介手数料を受け取ることができます。
仲介手数料は上限が決まっている
仲介手数料の上限は「宅地建物取引業法」で定められており、その上限は「家賃1ヵ月分+消費税」までとなっています。 具体的な計算方法や、実際の契約の場面での取り扱いについて解説します。
仲介手数料の計算方法
仲介手数料がいくらになるのか、実際に計算してみましょう。
●家賃10万円の場合 10万円(家賃)× 1.1ヶ月分(消費税込)=110,000円 となり、仲介手数料は110,000円となります。 ●家賃が5万円の場合 50,000円(家賃)× 1.1ヶ月分(消費税込)=55,000円 となり、仲介手数料は55,000円となります。 仲介手数料の計算には敷金、礼金、共益費などは含まれないので、注意が必要です。
借主が1.1ヶ月分負担することが多い
借主が1.1ヶ月分を負担することが多い仲介手数料ですが、実は宅地建物取引業法上、不動産業者は「借主と貸主に0.55ヶ月分請求する」ことが出来ます。 しかし、事前に了承を得れば片方から1.1ヶ月分を請求できるため、借主が1.1ヶ月分を負担することが通例となっているのです。 初期費用を抑えるために、交渉して0.55ヶ月分にしてもらうこともできますが、あまりおすすめできません。 詳しくは記事の後半で解説しているので、ぜひそちらをご覧ください。
仲介手数料が1.1ヶ月と0.55ヶ月でサービスに違いはない
仲介手数料の金額によってサービスに違いはありません。 しかし、安くなっている場合は注意が必要かもしれません。
仲介手数料0.55ヶ月は他の費用が高いケースもあるので注意!
仲介手数料が安くなっている物件は、代わりに他の初期費用が高くなっている可能性があります。 敷金、礼金、鍵の交換費用、クリーニング代など、仲介手数料以外の初期費用もよく確認しましょう。
空き室対策として貸主が仲介手数料を負担していることが考えられますが、理由や契約内容などをよく確認しておくことが重要です。
仲介手数料はいつ発生する?
仲介手数料は「成功報酬」なので、賃貸借契約が成立してはじめて発生します。
仲介業務に「物件探し」や「内見の案内」などがありますが、物件を紹介してもらっただけでは仲介手数料は発生しないのでご安心ください。
仲介手数料無料の仕組み
最近では、仲介手数料「半額」や「無料」を謳い文句にしている不動産会社もありますが、仲介手数料「無料」では不動産会社に利益はありません。
では、どのように利益を出しているのでしょうか。
主な仕組みはこちらです。
・大家さんに請求している
・不動産会社が所有している自社物件
大家さんに請求している
仲介手数料「無料」は借主側だけであって、仲介手数料自体がなくなっているわけではありません。
その場合は、借主ではなく大家さんから直接仲介手数料を受け取っていることがあります。
大家さんとしても、自分の物件で空室が続くのはなるべく避けたいところ。
そのため、借主側の仲介手数料を無料にする代わりに大家さん自身が支払っているケースがあります。
不動産会社が所有している自社物件
不動産会社が所有している自社物件の場合は、仲介手数料が無料になるケースがあります。
これは、仲介手数料のほかに、物件の管理費用や家賃の収納費用などの管理業務費用を大家さんに請求できるからです。
つまり、仲介手数料以外で収益を得ることができるので、わざわざ借主から仲介手数料を取る必要がないということ。
先ほどの大家さんに直接請求しているケースは、空室続きの人気のない物件の可能性が高いですが、不動産会社の自社物件であればそのような心配もないので、かなりお得といえます。
仲介手数料を交渉で安くすることは可能?
初期費用はなるべく抑えたいところですが、仲介手数料を安くすることはできるのでしょうか? 実際の契約の場面ではどうなっているのか、対策はあるのかについて解説します。
断られるケースが多い
法律の定めを引き合いに出して、仲介手数料を0.55ヶ月分にしてもらうよう交渉することは可能です。しかし、あまりおすすめはできません。
仲介手数料は、不動産業者が物件探しをサポートしてくれることに対する対価です。 不動産業者にとっても大切な収入源であるため、断られるケースが多いのです。
また、交渉している間に他の人が契約してしまう、不動産業者からの印象を悪くして審査で不利になるなどのリスクも考えられます。 最悪の場合、仲介手数料の値引きどころか契約を断られるケースもあります。 不動産業者としても「提示された金額を払ってくれる人を優先的に対応したい」と考えるからです。
仲介手数料以外の契約金を交渉してみる
初期費用を抑えたいのであれば、仲介手数料以外の契約金を交渉してみることをおすすめします。 敷金、礼金、クリーニング費用、鍵の交換費用は交渉しやすい項目です。 築年数が古いのか、浅いのか。空き室があるのか、人気の物件なのか、物件の状況によって交渉のポイントは変わります。
またフリーレントという仕組みもあるので、担当者に確認してみるのもいいでしょう。 あまりに初期費用を抑えたがっていると、不動産業者や大家さんからの信用を失う原因になってしまいます。 相手方のメリットをしっかり提示しつつ交渉を進めていきましょう。
「smooth」なら初期費用の分割払いで負担を減らせる!
「仲介手数料が高い!」「初期費用が高くて引っ越せない」と感じたら、初期費用の分割払いも検討してみましょう。
「smooth(スムーズ)」は、賃貸契約時の初期費用を分割払いにできるサービスです。 初期費用を分割払いにすることで、お金に余裕を持って新生活をスタートさせることができます。
引っ越しの際の初期費用でお悩みの方はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
smoothを実際に利用して、新しい生活を手に入れた方々の口コミやレビューを下記ページの中で紹介しています。
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口コミ・レビューを参考に、安心してsmoothを利用しましょう。
smoothの分割について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください ⇨初期費用を分割できるスムーズの仕組み
仲介手数料のよくある質問
仲介手数料に関するよくある質問を紹介します。
Q:仲介手数料は必ず支払うものですか?
基本的に、仲介手数料を払わずに入居することはできません。
仲介手数料の支払いを拒むと、賃貸借契約自体が成立しないので注意しましょう。
Q:仲介手数料が一括払いですか?
一括払いが基本です。
しかし、不動産会社によってはクレジットカードや分割払いに対応していることもあるので、事前に確認しておきましょう。
Q:仲介手数料は何に使われるのですか?
仲介手数料は、不動産仲介業者の利益となります。
主に、広告費や営業費用、事務費用などに使われます。
Q:仲介手数料に消費税はかかりますか?
はい。仲介手数料にも消費税がかかります。
まとめ
仲介手数料の相場や計算方法、実際の取り扱いや交渉の可能性について解説しました。 ・仲介手数料の相場は「家賃1.1ヶ月分」 ・計算方法は「家賃×1.1ヶ月(消費税込)」 ・敷金、礼金、共益費などは計算に含まれない
・借主が1.1ヶ月分を負担することが通例になっている ・交渉で安くしたいのであれば、仲介手数料ではなく他の契約金がおすすめ 初期費用はなるべく抑えたいところですが、物件探しでは不動産業者や大家さんとの信頼関係もとても重要です。 気に入った物件を逃さないためにも、仲介手数料の金額にこだわり過ぎず、総合的に判断して物件探しを進めていきましょう。
また、初期費用の負担を減らしたい方は分割払いも検討してみてはいかがでしょうか?
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