賃貸の仲介手数料とは?ルール・相場・計算方法について徹底解説

不動産会社

仲介手数料は、不動産の売買や賃貸の仲介を行った不動産会社に、仲介の対価として支払うお金のことです。

同じ「仲介手数料」という呼び名ですが、土地や建物を売り買いする「売買」と、お部屋を借りるときの「賃貸」では仲介手数料に関するルールが異なります。

この記事では、現在お部屋探しをしている方・これからお部屋探しを始める方に向けて

  • 賃貸の仲介手数料ルール

  • 仲介手数料の相場

  • 仲介手数料の計算方法

について解説していきます。 後半では、賃貸契約にかかる初期費用の負担を軽くする方法についてもご紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

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監修

高嶋允瑛

株式会社スムーズ取締役・宅地建物取引士

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賃貸初期費用に含まれる仲介手数料とは?

現金と電卓

仲介手数料とは、お部屋を仲介してくれた不動産会社に対価として支払うお金のことです。

アパートやマンションなど、賃貸でお部屋を借りるときは、貸主(=大家さん)と借主(=入居者)が直接契約をすることはほとんどありません。

通常お部屋探しをする時は不動産会社へ出向き、条件に合った物件を紹介してもらいます。 良い物件があれば内見を案内してもらい、入居審査や契約までの流れをすべて不動産会社がサポートしてくれます。 そのサポートに対する対価として支払う手数料が「仲介手数料」です。

また仲介手数料は、契約が成立したときに発生する成功報酬なので「物件の紹介のみ」や「内見のみ」など契約が成立しなかった場合は支払う必要はありません。

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仲介手数料に関するルール

注意点

仲介手数料は、宅地建物取引業法および国土交通省告示によって定められています。

(報酬)

第四十六条 宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買、交換又は貸借の代理又は媒介に関して受けることのできる報酬の額は、国土交通大臣の定めるところによる。  宅地建物取引業者は、前項の額をこえて報酬を受けてはならない。  国土交通大臣は、第一項の報酬の額を定めたときは、これを告示しなければならない。  宅地建物取引業者は、その事務所ごとに、公衆の見やすい場所に、第一項の規定により国土交通大臣が定めた報酬の額を掲示しなければならない。

【引用:昭和二十七年法律第百七十六号 宅地建物取引業法|第四十六条

第四 貸借の媒介に関する報酬の額 宅地建物取引業者が宅地又は建物の貸借の媒介に関して依頼者の双方から受けることのできる報酬の額(当該媒介に係る消費税等相当額を含む。以下この規定において同じ。)の合計額は、当該宅地又は建物の借賃(当該貸借に係る消費税等相当額を含まないものとし、当該媒介が使用貸借に係るものである場合においては、当該宅地又は建物の通常の借賃をいう。以下同じ。)の一月分の一・一倍に相当する金額以内とする。 この場合において、居住の用に供する建物の賃貸借の媒介に関して依頼者の一方から受けることのできる報酬の額は、当該媒介の依頼を受けるに当たつて当該依頼者の承諾を得ている場合を除き、借賃の一月分の〇・五五倍に相当する金額以内とする。

引用:国土交通省告示|宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買等に関して受けることができる報酬の額・第四

原文を見てみると、ややこしいので少し簡単に説明させていただきます。

【仲介手数料に関するルール】

  • 居住用物件の仲介手数料の上限・・・家賃1.1ヶ月分

  • 貸主・・・家賃0.55ヶ月分

  • 借主・・・家賃0.55ヶ月分

  • 承諾がある場合はどちらか一方に家賃1.1ヶ月分を請求

仲介手数料は、依頼者の承諾がある場合を除き「貸主」と「借主」双方から家賃半月分以内を受け取るのが原則とされています。

ところが現状では、借主が1.1カ月分を負担することが一般的になっています。 主な要因として、不動産会社は貸主(=大家さん)に仲介手数料を請求しづらく、できれば借主(=入居者)に1.1カ月分をまとめて払ってほしいと考えていることが挙げられるでしょう。

とはいえ当然ながら、事前に承諾を得ることが条件ですので、物件概要や入居申込書などに、仲介手数料として家賃1.1カ月分を請求することが明記されているはずです。

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【賃貸】仲介手数料の相場は1.1ヶ月分

国土交通省の「令和3年度住宅市場動向調査報告書」を参考にすると、賃貸契約で支払った仲介手数料が「家賃1.1ヶ月分」だったケースは全体の約70%ほどとなっています。多くの不動産会社が上限金額ちょうどで請求しているということですね。

稀に仲介手数料無料などの広告も見かけますが、不動産情報サイトで検索してみると全体の1%にも満たないので、かなり少数でしょう。

仲介手数料の計算方法

仲介手数料が「家賃1.1カ月分」だった場合、具体的には以下のような金額になります。

・家賃5万円の物件を借りる場合の仲介手数料5万円×1.1=55,000円

仲介手数料が「家賃0.55ヶ月分」だった場合は、以下のような金額になります。

・家賃5万円の物件を借りる場合の仲介手数料5万円×0.55=27,500円

家賃ごとの仲介手数料の相場をまとめておきましたので、ご参考にどうぞ。

家賃仲介手数料0.55ヶ月分の例仲介手数料1.1ヶ月分の例
5万円27,500円55,000円
8万円44,000円88,000円
10万円55,000円110,000円
12万円66,000円132,000円
15万円82,500円165,000円

仲介手数料は交渉で安くできる?

実際のところ、交渉での値下げはあまり期待できません。 不動産会社は仲介手数料を安くすると、利益が減ってしまうため積極的に交渉に応じてくれる会社は少ないでしょう。

交渉で仲介手数料を安くしてもらうよりも、「エイブル」や「mini mini」など最初から仲介手数料が安く設定されている不動産会社でお部屋探しをしてみるのも一つの方法です。 ただし、手数料が安く設定されている不動産でお部屋探しをすると選べる物件が限られてしまうので留意しておきましょう。

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仲介手数料などの初期費用は分割払いが可能!

「仲介手数料無料」や「仲介手数料半額」といったサービスを利用しても、初期費用は数十万円を超えてしまうことがほとんどです。 そのため手元にまとまったお金がないと、引っ越しを諦めてしまいますよね。

しかし「smooth(スムーズ)」を利用すると、負担の大きな賃貸初期費用を、分割払いで支払うことが可能です。 6回払いなら手数料が無料で利用できるため、トータルのお支払い額が増えることもありません。

サービス内容

賃貸の初期費用にお悩みの方は、この機会にご利用してみてはいかがでしょうか。

「smooth(スムーズ)」が、手数料なく分割できる仕組みについてはこちらをご覧ください。

smoothの仕組み

「smooth(スムーズ)」を実際に利用して、新しい生活を手に入れた方々の口コミやレビューを下記ページの中で紹介しています。

https://smooth.jp/articles/about-smooth/smooth-reveiw

口コミ・レビューを参考に、安心してsmoothを利用しましょう。

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まとめ

仲介手数料とは、不動産会社へ「仲介の対価」として支払う手数料のことで、賃貸の契約では家賃1.1ヶ月分が上限とルールが定められています。

不動産会社への交渉で仲介手数料を安くしてもらうことは、あまり期待できません。 仲介手数料を安く抑えたい場合は、初めから手数料が安く設定されている不動産会社でお部屋探しをするのも一つの方法です。 その場合は、選べる物件が限られてしまうということは念頭に置いておきましょう。

「まとまったお金がなくて引っ越しできない」という方は、初期費用の分割あと払いサービス「smooth(スムーズ)」を利用してみてはいかがでしょうか?

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

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監修

高嶋允瑛

株式会社スムーズ取締役・宅地建物取引士

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