「賃貸物件が多い時期に部屋探しをしたい」
「できるだけお得に引っ越したい」
と、考えている方も多いでしょう。
賃貸物件の数は時期により変動し、引っ越しが多い3月頃は、一年の中で賃貸物件が多くなりやすい時期です。
この時期なら、理想の部屋を見つけられる可能性が高くなりますが、引っ越し費用も高くなる傾向にあります。
そこで、この記事では、時期別の賃貸物件の特徴や物件探しを始めるタイミング、賃貸物件が多い時期のメリット・デメリットなどを紹介します。
最後に、引っ越し費用を安く抑える方法も紹介しているので、費用面で悩んでいる方も参考にしてください。
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【時期別】賃貸物件探しの特徴
賃貸物件の数は、時期によって変動します。
物件が多い時期に探せば選択肢が増え、理想的な部屋を見つけられる可能性が高くなるでしょう。
一方で物件が少ない時期は、家賃交渉や時間をかけてゆっくり部屋を探すことが可能です。
このように、時期別の物件探しの特徴を参考に、物件探しを始めましょう。
賃貸物件が多い時期は「1〜3月」
なぜなら、進学・就職・転勤など新生活に向けて、入居者の出入りが1番活発になる時期だからです。
また、退去届けを出すのが退去日から1〜2か月前なので、早くて1月から新着物件の掲載が始まります。
2〜3月は物件探しをしている人が最も多くなる時期なので、早めの行動が大切です。
多くの選択肢の中から自分に合った物件を選びたい方にとっては、ベストな時期でしょう。
賃貸物件が安い時期は「5月〜8月」
賃貸物件が安く見つかるのは、繁忙期を過ぎた5〜8月頃です。
この時期になっても空き部屋の状態が続くと、家賃収入のために大家さんも家賃を5,000円~1万円くらい下げたり、礼金をなしにしたりするなどの手を打ち始めます。
引っ越し時期に縛られない方は、費用が抑えられる5〜8月がオススメです。
しかし、繁忙期に比べると物件数が少なく、選択肢が狭くなるため、多くの物件の中から理想の部屋を見つけたい方には向いていない時期になります。
1年の中で2番目に賃貸物件が多い時期は「9月・10月」
1年の中で1番賃貸物件が多い時期は「1〜3月」ですが、次に多い時期が「9〜10月」です。
この時期は転勤する方が多いため、2番目に賃貸物件が多い時期になります。
また、1〜3月の物件と比べて同棲やファミリー向けの物件が多い傾向にあります。
そのため、2LDKや3LDKなど広めの部屋を探している方にもオススメの時期です。
「多くの選択肢の中から選びたいけど、春先を逃してしまった・・・」という方は、9月頃に物件探しをしてみると良いでしょう。
落ち着いて探せる時期は「11月」
落ち着いて物件を探すのであれば、11月頃がオススメです。
11月に物件を探すと競争が少なく、繁忙期に比べて自分のペースで部屋を見つけられます。
また、不動産会社も閑散期なので、丁寧なアドバイスをしてくれたり、内見の時間をゆっくりとってくれたりするでしょう。
年明けには引っ越しが増えるため、新着の物件情報が期待できます。
そのため、年明け以降に入居予定なら、新しい物件が見つかりやすいでしょう。
賃貸物件が多い時期は家探しにおすすめ?
賃貸物件が多い時期の物件探しは、選択肢が増える一方で、引っ越し費用が高くなるデメリットもあります。
賃貸物件が多い時期のメリットとデメリットを理解したうえで物件探しをすれば、「こんなはずじゃなかった‥‥」を防げるでしょう。
物件が多い時期のメリット
賃貸物件が多い時期は、選択肢が増えるというメリットがあります。
引っ越しシーズンなので、いろいろな物件を見ながら自分に合った好条件な物件を見つけられるかもしれません。
この時期は、日々新しい物件の情報を得られるので、サクサクと話を進められるのもメリットの一つです。
物件が多い時期のデメリット
賃貸物件が多い時期のデメリットは、家賃や礼金などの価格が高い傾向にあり、ライバルも多い点です。
この時期は、値下げ対応をしなくても物件を探している人が多いため、3月までは高めの価格設定をしている物件が多くみられます。
また、賃貸物件が多い時期はライバルも多いので、気に入った物件を見つけたら、すぐに決断できる判断力も必要になります。
このように、1〜3月と9〜10月の時期は、短期間で集中的に部屋探しを進める必要があるでしょう。
賃貸物件探しを始めるタイミングは2か月前
物件探しのタイミングは、引っ越しの1か月半〜2か月前が理想です。
入居までに不動産会社と日程を調整しながら、以下の4つをする必要があります。
物件の内覧
入居審査
重要事項説明
初期費用の支払い
そのため、期間に余裕がないまま物件探しを始めてしまうと、引っ越したい時期に間に合わない可能性があります。
一方、2か月前より早く探し始めても、部屋をキープすること自体が難しいため、早めに行動したい方はネットでの情報収集から始めると相場感覚を身につけられます。
このように、物件探しは2か月前くらいがちょうど良く、余裕を持って引っ越しの計画を立てられるでしょう。
関連記事:家探しはいつから?家を決めるまでのスケジュールを把握しておこう
春先の引っ越しは余裕をもって
1〜3月の春先は、1年の中で引っ越しをする人が最も多い時期なので、不動産会社との日程が合いにくくなります。
人気の物件はすぐに契約が決まってしまうため、3月や4月頭の入居を希望している場合は、年末または1月くらいから物件探しを始めると予約も取りやすいでしょう。
また、不動産会社の繁忙期は、引っ越し業者の予約も取りにくいので、この時期だけは3か月前くらいから行動するのがベストです。
とくに、初めて一人暮らしを始める方は、内覧をしていくうちに自分の希望する物件が変化する可能性もあるので、早めに行動したほうが良いでしょう。
【状況別】物件探しに最適な時期
一人暮らしや同棲、ファミリーなど、自分の置かれている状況によって物件探しの最適な時期が異なるので、状況別にオススメの時期を紹介します。
物件探しに最適な時期:一人暮らし
一人暮らしの物件探しに最適な時期は「1~3月」です。
この時期は、引っ越しの繁忙期となりますが、新生活社会人や大学生に向けた「単身キャンペーン」が実施されているケースがあります。
また、繁忙期なので物件の数も多く、良い物件に巡り合える可能性も高くなるでしょう。
しかし、3月は引っ越し費用が最も高額になる時期なので、1〜2月までに物件探しや引っ越しを終えるのがオススメです。
物件探しに最適な時期:同棲・カップル
同棲カップルの物件探しは「5月~6月」がオススメです。
なぜなら、6月頃は結婚式シーズンでもあるため、同棲向けの物件が多くなる傾向にあるからです。
また、同棲の場合は、部屋の広さが必要になるので家賃が高くなります。初期費用を抑えるためにも、不動産の閑散期を狙って家賃や礼金を少なくすると良いでしょう。
この時期は、引っ越し業者の費用も下がる傾向にあるので、全体的に費用を安くできる5~6月が同棲カップルにオススメです。
物件探しに最適な時期:ファミリー
ファミリーの物件探しは、同棲と同じように5~6月もオススメですが、9~10月あたりも狙い目です。
9~10月は、人事異動の時期なので、ファミリー向けの物件が多く出回る時期でもあります。
しかし、この時期は第二繁忙期になるので、初期費用の値下げ交渉はしづらくなりますが、多くの選択肢の中から理想の物件を探せるのは大きなメリットといえるでしょう。
物件探しを始める前に決めておくべきこと
物件探しをする前に決めておきたい3つのポイントを紹介します。
家賃
間取り
こだわり条件
いきなり物件探しをするよりも、上記のポイントを決めてから物件探しをしたほうが理想の部屋を見つけられる可能性が高くなるので、さっそく決めていきましょう。
家賃
物件を探すなら家賃の目安を決めておくと、ある程度物件を絞れます。
一般的には、手取りの3分の1が理想といわれていますが、そのほかの出費も考慮したうえで家賃の目安を決めると良いでしょう。
また、家賃によって初期費用がある程度決まるので、引っ越し予算を組む参考にもなります。
間取り
物件を探すなら住みたい間取りも決めておくとスムーズに進みます。
物件探しサイトや不動産会社でも、間取りは必ず聞かれるポイントです。
一人暮らしならワンルーム〜1LDK、同棲やファミリーなら2LDKや3LDKなど、事前に住みたい間取りを決めておくと良いでしょう。
こだわり条件
物件探しでは、こだわり条件も重要です。
たとえば、「駅から徒歩〇分」や「築年数〇年以内」「駐車場あり」「独立洗面台」「オートロック」など、理想の物件を探すにはこだわり条件も決める必要があります。
しかし、こだわり条件を絞れば絞るほど物件の数が減っていくので、はじめは絞り過ぎず「これだけは譲れない」という条件だけ選ぶようにしましょう。
関連記事:部屋探しの「絶対条件」から「こだわりたい条件」を解説!良い物件探しの秘訣とは
引っ越しを安く抑えるコツ
引っ越しを安く抑えるためには、不動産閑散期を狙う以外にも、いくつか方法があります。
数万円〜十数万円の節約になる可能性が高いので、引っ越しの際はぜひ参考にしてみてください。
引っ越し業者費用を抑える
引っ越し業者は、繁忙期と閑散期で数万円の差があります。
3月と4月は引っ越し業者の繁忙期ですが、5月以降になると落ち着つく傾向にあるため、引っ越し時期に制約がないなら、5月以降に引っ越すことで費用を節約できます。
引っ越し業者を選ぶ際は、複数社から見積もりをとり、条件や価格が良いものを選ぶようにしましょう。
関連記事:引っ越しが安い時期はいつ?引っ越し費用と初期費用をあわせてオススメ時期を解説!
家具家電付きの物件を選ぶ
新生活を始めるにあたって、家具・家電などの購入費用も必要になります。
初めて一人暮らしをする場合、一から家電を揃えると約10〜20万円かかりますが、家具家電付きの物件なら購入費用は必要ありません。
ベッドや洗濯機など基本的な家電がもともと部屋についているので、新しく買い揃える必要がなく、節約になります。
一方で、家賃が同条件の物件と比べて割高な点や、使わない家電を勝手に処分できないなどデメリットもあります。
しかし、次に引っ越す際も身軽で移動でき、引っ越し費用も抑えられるので、まとまった出費を抑えたい方にオススメです。
関連記事:一人暮らしの初期費用。家具家電の購入費用はいくら必要?節約方法もご紹介
初期費用が安い物件を選ぶ
賃貸物件を契約するときの初期費用は、一般的に「家賃の4~6か月分」ほどかかります。
引っ越しを安く抑えたいなら、「敷金ゼロ物件」や「礼金ゼロ物件」を探してみるのも一つの方法です。
通常、敷金や礼金はそれぞれ家賃1か月分なことが多いため、ゼロ円の物件を選ぶとその分初期費用を安く抑えられます。
ただし、初期費用が安い物件にはそれなりに理由があるため注意が必要です。
たとえば「敷金」は退去時の原状回復費用として預けておくお金ですが、「敷金ゼロ物件」は退去時にクリーニング費用を請求されるケースが多い傾向にあります。
そのほかにも、「入居者が集まらない」「家賃を少し高めに設定している」など、初期費用を安くするには理由が隠れていることが多いため、慎重に検討しましょう。
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引っ越しは大きな出費が重なり、負担が重くなりがちです。
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まとめ
1年の中で賃貸物件が1番多い時期は「1〜3月」で、2番目に多い時期は「9〜10月」です。
賃貸物件の多い時期の引っ越しは、多くの選択肢の中から物件を選べる一方、急いで契約をしなければならなかったり、費用が高額になったりします。
自分の希望の物件になるべく安く引っ越しするには、引っ越し時期や家具家電付きの物件、敷金・礼金ゼロの物件など、安くできる方法を検討すると良いでしょう。
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