賃貸の更新料は下げられる？交渉のポイントを解説します

賃貸の契約更新の時期が近づいてくると、こんなことで悩みませんか？

「賃貸の更新料が高くて、引っ越すか迷っている」「賃貸の更新料って安くできないの？」「賃貸の更新料を交渉して安くしたい！」

この記事では、上記のような悩みを持つ方に向けて・賃貸の更新料とは？・賃貸の更新料を交渉するポイント・賃貸の初期費用を分割払いする方法を解説します。

色々と悩みごとが増える更新の時期ですが、交渉するのに良いタイミングでもあります。お得に暮らすためにも、ぜひ最後までご覧ください。

監修

高嶋允瑛

株式会社スムーズ取締役・宅地建物取引士

賃貸の更新料とは？交渉してもいい？

「賃貸の更新料」とは、賃貸契約を更新するときに貸主に支払う費用のことです。

一般的な賃貸の契約期間は2年間、相場は家賃の1か月分ですが、地域によって賃貸の更新料のあるなしや金額はさまざまです。

↓「かならず支払う？」「更新料以外にかかる費用」など気になる方はコチラ。賃貸物件の更新料は必ず支払うもの？更新料の相場など詳しく解説 | 初期費用分割のスムーズ (smooth.jp)

賃貸の更新料は交渉してもいい

原則として、賃貸の更新料について値下げ交渉を行うことは問題ありません。

しかし実際は、更新料だけを下げてもらうことは難しいです。実際の交渉では家賃なども一緒に交渉して、全体の費用を下げることを目指していきます。詳しくは後述する交渉のポイントで解説します。

賃貸更新料を支払わないとどうなる？

賃貸更新料は、契約書に記載がある限り入居者に支払いの義務があります。

支払う意思を示さずそのまま放置していると、最悪の場合強制退去に発展する可能性もあるので、必ず期限までに支払うようにしましょう。

万が一、期限までに支払えない場合は、友人や家族にお金を借りるのもひとつですが、先に管理会社や大家さんに相談しましょう。

ポイントとなるのは支払いの意思で、支払いの意思がきちんとあれば支払い期限を引き延ばしてくれるなど、猶予を設けてくれることもあります。

そのため、まずは期限までに支払えないということを相談するのがベストです。

賃貸更新料を払えない場合は引っ越しも検討

賃貸更新料が払えない場合は、引っ越しを検討するのもひとつです。

しかし、何も考えずに引っ越すと同じ過ちを繰り返してしまう可能性があります。

そのため、引っ越しをする際は

・賃貸更新料が発生しない物件を探す・家賃が今よりも安い物件を探す・初期費用が安い物件を探す

など、物件探しは慎重に行いましょう。

また、引っ越しをする場合は、更新料の支払いと引っ越しのどちらがお得なのかをシミュレーションしてから引っ越すのがベストです。

賃貸の更新料を交渉するポイント

ここでは、賃貸の更新料を交渉する時のポイントをお伝えします。お伝えするポイントは下記の4つです。

・タイミング・心構え・更新料以外の費用も交渉しよう・値下げの根拠を揃えよう

交渉のポイント1．タイミング

交渉をはじめるタイミングは、基本的には更新通知が届いてからです。しかし、更新の時期が近づいているのであれば、賃貸の閑散期である5～9月に交渉するのもおすすめ。

この時期は新たな入居者を見つけることが難しいので、貸主としても交渉に応じて住み続けてもらうメリットの方が大きくなりやすいからです。

交渉のポイント2.心構え

交渉をするにあたっての心構えは、交渉を成功させる重要な要素です。お伝えする内容は下記の2つです。

・高圧的な態度を取らない・日頃から良い住人でいる

高圧的な態度を取らない

交渉の際に、高圧的な態度を取ってはいけません。高圧的な態度を取ることで「トラブル起こす人かもしれない」と貸主に思われてしまいます。あくまでも「お願い」という態度で交渉を行い、「トラブルを起こす人物ではない」と貸主に印象付けることが重要です。

日頃から良い住人でいる

貸主はトラブルを起こさない人に長く住んでほしいものです。

・家賃の滞納をしない・騒音などのトラブルを起こさない・マナーを守る

など、日頃から良い住人であることを心がけましょう。

交渉のポイント3．家賃も一緒に交渉しよう

更新料だけでなく、家賃の値下げも同時に交渉しましょう。

更新料が契約書に明記されている場合、貸主は交渉に応じることが難しいです。それにくらべて、家賃の値下げは貸主も交渉に応じやすく、借り主側も値下げの根拠を揃えやすいです。「更新料を○○円下げるか、家賃を××円下げてもらえると更新しようと思っているのですが…」と2つのパターンを示すと良いでしょう。

また、過度な値下げ交渉は禁物です。家賃の値下げ交渉の目安は、家賃の5％以内。 10万円の物件に住んでいるのであれば、5,000円ほどの交渉に納めておくことおすすめします。

交渉のポイント4.値下げの根拠を揃えよう

「値下げしてください」の1点張りでは交渉は成功しません。値下げをしてもらう根拠を明確にしたうえで交渉を行いましょう。

周辺の相場を調べておく

住んでいるエリアの相場を調べておきましょう。住んでいる物件の家賃が同等の物件よりも高ければ、更新料や家賃を値下げするべき根拠として貸主に示せます。周辺の相場はポータルサイトなどで調べられます。

周辺環境や物件の状況の変化

下記のような周辺環境の変化も、値下げの根拠になります。

周辺環境の変化 ・近所のスーパーが閉店して不便になった・近隣に大きな建物ができて日当たりが悪くなった・すぐそばに居酒屋が出来て騒がしくなった

物件の状況の変化 ・交通の便が悪くなった・築年数が古い・設備が古い

引っ越しも検討している

「更新料や家賃が下がらなければ、引っ越しを検討している」ことを伝えましょう。貸主としても空き室は作りたくありません。

入居者が決まるまでの家賃収入がなくなるだけでなく、修繕やクリーニングの費用もかかります。良い住人であるとの印象があれば、住み続けてもらうメリットの方が大きいと貸主は判断するでしょう。

貸主のメリットを示す

更新後も長く住むことがきまっているのであれば、そのことを貸主に伝えましょう。貸主は空き室を作りたくありません。貸主にとってのメリットを示すことで、貸主も交渉に応じやすくなります。

賃貸更新料がない物件の注意点とは？

賃貸更新料を払いたくない場合は更新料がない物件を選ぶのもひとつですが、その場合はいくつかの注意点があります。

賃貸更新料がない物件の主な注意点はこちらです。

・家賃が高く設定されている・人気のない物件の可能性

家賃が高く設定されている

賃貸更新料がない物件は、家賃を通常よりも高く設定している可能性があります。

そうなると、賃貸更新料がなくてもトータルの支払いが多くなることもあるので、契約の前に家賃が相場と比べて高いのか確認しておきましょう。

また、家賃以外にも敷金や礼金を高く設定している物件も数多くあるので、家賃だけでなく、そのほかの費用も確認することをおすすめします。

更新前に引っ越すなら、初期費用を分割払いしよう

更新の交渉がうまく行かなかったり、ほかに良い物件が見つかったりすれば、引っ越すことになるかもしれません。

引っ越しで大きな負担になるのが「賃貸の初期費用」です。初期費用の相場は家賃の4～6か月分。家賃8万円の部屋を借りるとすれば、40万円ほどかかることになります。

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