入居審査なしの賃貸物件はある？審査の目的や落ちやすい人の特徴と対策を解説

賃貸物件を借りるには「入居審査」に通る必要があります。

収入が不安定な方や急いで引っ越しをしたい方であれば、下記のような不安を持つのではないでしょうか？

「入居審査に通るか不安・・・」 「入居審査がない物件はある？」

この記事では、入居審査に不安を持つ方に向けて「入居審査の目的やポイント」や「入居審査に落ちやすい人の特徴と対策」などを解説します。

この記事を読むことで、入居審査に通る確率を高められます。

また、入居審査に通った後は「賃貸の初期費用」の支払いが必要です。

賃貸の初期費用の負担感を減らす方法もご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

監修

高嶋允瑛

株式会社スムーズ取締役・宅地建物取引士

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入居審査なしの賃貸物件はある？「即入居可」物件とは？

結論からいうと「入居審査がない」物件というのは、ほとんど存在しません。

後ほど詳しく解説しますが、入居審査は「賃貸物件運営のリスク」を避けるためにとても大事な作業だからです。

入居審査がやさしくなる例外的なケースとしては、下記のようなものが考えられます。 ・大家が親戚である ・家賃保証会社を利用せず不動産会社の独自の基準で審査する ・家賃保証会社が「独立系」である

一般的な部屋探しでは「入居審査なしの物件」に出会うことはないでしょう。

即入居可物件とは

入居審査なしの物件がないのであれば、賃貸物件のポータルサイトなどで見かける「即入居可」という物件は何を意味するのでしょうか？

「即入居可」物件とは、前の入居者が退去した後に「クリーニングなどが済んだ状態の物件」のことです。

「すぐに住める状態」であるだけで、入居審査は必要です。

一般的に入居審査にかかる期間は「3-7日程度」なので、即入居可物件であっても、申し込んだその日のうちに住むことは難しいでしょう。

即入居可物件にはデメリットもあるので、選ぶ際は注意が必要です。

↓「即入居可物件のメリット・デメリット」などはコチラの記事をご覧ください。 審査なしで即入居可能な物件はある？選ぶ際の注意点を解説 | 初期費用分割のスムーズ (smooth.jp)

なぜ入居審査はなくならないのか？目的や審査されるポイント

入居審査はなぜ行われるのでしょうか？

ここでは、入居審査について下記の2つを解説します。 ・入居審査の目的 ・入居審査で見られるポイント

入居審査に通る確率を高めるためにも、知っておきたい重要な部分です。

入居審査の目的

入居審査とは「この人に部屋を貸しても大丈夫か？」を判断し、賃貸物件の運営におけるリスクを回避するために行われます。

ここでいうリスクとは「家賃の滞納」と「近隣トラブル」の発生のことです。

多くの大家はローンを組んで賃貸物件を運用し、毎月の家賃からローンの支払いや物件の維持管理にかかる費用を支払っています。

「家賃の滞納」が発生すると家賃が入ってこなくなるため、賃貸物件の運営に大きな影響をあたえます。

また「近隣トラブル」は空室の発生につながることが多いです。

空室の間は家賃が発生しないため、賃貸物件の運営に大きな影響をあたえます。

賃貸物件の管理会社も、大家の家賃収入から管理料を得ているので「家賃の滞納」や「近隣トラブル」は発生してほしくありません。

このような賃貸物件に大きな影響をあたえるリスクを回避するために、入居審査は行われるのです。

審査されるポイント

入居審査では「家賃の滞納」や「近隣トラブル」の発生を回避するために、下記のようなポイントが見られます。

・職業 ・収入 ・借金の有無 ・連帯保証人を付けられるか？ ・人柄

職業や収入の面で具体的に見られるポイントは「収入が安定した職業か？」「家賃は収入の1/3以内か？」などです。

高圧的な態度や清潔でない身なりをしていると「近隣トラブル」の発生を警戒されて、審査に落とされることがあるので注意が必要です。

↓入居審査の「見られるポイント」や「通るコツ」はコチラの記事をご覧ください。 【入居　審査】のリンク貼る

入居審査に落ちやすい人の特徴と対策

公的な統計はありませんが、入居審査に落ちる確率は1－2割程度といわれています。

それでは、どのような人が入居審査に落ちているのでしょうか？

ここでは、入居審査に「落ちやすい人の特徴」と「対策」について解説します。

落ちやすい人の特徴は下記のとおりです。 ・収入が家賃に見合っていない ・収入や生活リズムが不安定 ・信用情報に傷がある ・同棲やルームシェア目的である ・近隣トラブルを起こしそう

自分が「落ちやすい人の特徴」に当てはまっていないか確認し、適切な対策を行って、入居審査に通る確率を高めましょう

特徴1．収入が家賃に見合っていない

「家賃が手取り収入の1/3以上だと生活を圧迫しやすい」といわれています。

そのため、家賃が手取り収入の1/3以上の金額だと「家賃の滞納」が発生する可能性が高いと判断されて、入居審査に落ちやすくなります。

対策

家賃が手取り収入の1/3以上の金額である場合、下記のような対策で入居審査に通る確率を高められます。

・ボーナスや副業の収入があれば申告する ・十分な預貯金（家賃1-2年分）があることを伝える ・親族に代理で契約してもらう

特徴2．収入や生活リズムが不安定

「収入が不安定」であると判断されれば、家賃滞納のリスクを心配されて、入居審査に落ちやすくなります。

また「生活リズム」が不安定だと、夜間の騒音など近隣トラブルの発生を心配されて入居審査に落ちやすくなります。

「収入や生活リズムが不安定」と判断されやすいのは下記のような職業や状況の人です。

・休職中やフリーターの人 ・開業したてのフリーランス ・水商売や夜職の人 ・シングルマザー

対策

収入や生活リズムが不安定な人は、下記のような対策で入居審査に通る確率を高められます。

・家賃1-2年分の預貯金があることを示す ・親族に代理契約をしてもらう ・水商売の人は繁華街近くの物件を選ぶ ・水商売向けの物件を選ぶ

特徴3.信用情報に傷がある

クレジットカードでの支払いに滞納履歴がある、いわゆる「信用情報に傷がある」人も入居審査に落ちやすいです。

信用情報に記録された滞納履歴は、5-10年残るといわれています。

利用する家賃保証会社が「信販系」の場合、信用情報を紹介するので傷があることが判明した時点で落とされてしまいます。

対策

クレジットカードでの滞納履歴が心配な方は、下記のような対策を試してみましょう

・滞納から5年間が経過するまで待つ ・不動産会社に相談し審査がやさしい保証会社にしてもらう

特徴4．同棲やルームシェア目的である

同棲やルームシェア目的の入居を避けたがる大家もいます。

関係が悪くなって、どちらかが出て行った場合、家賃の滞納が発生する可能性があるからです。

また、ルームシェアだと騒音トラブルの発生も心配されます。

そのため、同棲やルームシェアが目的の場合は入居審査に落ちやすくなることがあります。

対策

同棲やルームシェアが目的な場合は、下記のような対策で入居審査に通る確率を高めましょう。

・「同棲可」「ルームシェア可」の物件を選ぶ ・同棲やルームシェア目的であることを不動産会社に伝えておく ・婚約しているのであれば不動産会社に伝えておく

特徴5.近隣トラブルを起こしそう

「高圧的である」「身なりに気を配っていない」と不動産会社が感じた場合、「近隣トラブルを起こす人物かもしれない」と判断され、入居審査に落とされることがあります。

近隣トラブルは空室の発生につながりやすく、空室の間は家賃収入が発生しません。

そのため、入居希望者の言動は、不動産会社も大家も重視するポイントです。

対策

人柄も審査されるからといって、過度にへりくだった態度や言葉遣いをする必要はありません。

「常識のある人物だ」と大家や不動産会社に思ってもらえれば十分です。 不動産会社や大家と接するときは下記のようなポイントを意識しましょう。

・高圧的な態度は取らない ・身なりは清潔にする ・必要な書類の準備や記入は漏れなく行う

smoothで初期費用の負担を減らそう！

部屋探しや入居審査の対策に追われて意外に忘れがちなのが「賃貸の初期費用」の支払いではないでしょうか？

賃貸の初期費用の相場は「家賃の4-6か月分」で、引っ越しにかかる費用の中でも大きな負担を感じる部分です。

せっかくいい部屋を見つけて、入居審査にも通ったのに「初期費用が高くて契約できない!」というのはもったいないですよね。

「賃貸の初期費用が高い!」と感じているのであれば、分割払いを検討してみませんか？

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まとめ

「入居審査がない物件はあるのか？」や「入居審査に落ちやすい人の特徴と対策」などをお伝えしてきました。

「入居審査の目的と見られるポイント」を意識して、適切な対策を行い、入居審査に通る確率を高めましょう。

入居審査に通ったら「賃貸の初期費用」を支払って、いよいよ契約です。

smoothで初期費用を分割払いにすれば、お金の面で余裕が生まれます。 お気に入りの部屋での新しい生活をより楽しめるようになるでしょう。

smoothの活用もぜひご検討ください。

監修

高嶋允瑛

株式会社スムーズ取締役・宅地建物取引士