家賃の値下げ交渉は入居後でも可能？適切なタイミングやポイントを解説

入居前の家賃の値下げ交渉はよく聞く話ですが、「入居後の値下げ交渉はむずかしい」と思っている方も少なくないでしょう。

しかし、入居後でも家賃の値下げ交渉はできます。

そこでこの記事では、入居後に家賃の値引き交渉をするタイミングやポイントを紹介します。

今の部屋の家賃が高いと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

監修

高嶋允瑛

株式会社スムーズ取締役・宅地建物取引士

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入居後に家賃の値下げ交渉をするベストなタイミング

入居後でも家賃の値下げ交渉は可能です。

ただし、成功にはタイミングが重要となるため、慎重に実施しましょう。

契約更新時

賃貸物件では1〜2年ごとに、契約を更新する手続きをおこないます。

家賃を安くしたい場合は、更新するときが値下げ交渉するチャンスです。

なぜなら、物件の更新料は入居者が負担するため、「更新料を払うくらいなら引っ越しする」という方も少なくないからです。

このタイミングで「今後も長く住むつもりがある」ことを伝えると、家賃を少し下げてもらえる可能性が高まります。

また、長期で住んでいる場合は、短期間の入居者よりも高確率で値下げ交渉が成功します。

入居者が入れ替わるたびの壁紙の張り替えや劣化した箇所の修繕費用は大家さんの負担です。

そのため、長期入居者がいる場合、これらの費用がかからず、さらに空室リスクの心配も不要になります。

10年近く長期で住んでいる場合、大家にとって値下げする価値があると感じてもらえ、交渉に応じてもらいやすくなるでしょう。

ただし、周辺物件や同じマンション内の物件価格との金額差がなかったり、物件自体に何かしらの落ち度がなかったりする場合は交渉に応じてもらえる可能性は低くなります。

ある程度の物件調査はしておきましょう。

関連記事：家賃の値下げ交渉5つのコツ！交渉相手や注意点を紹介

引っ越しを検討しているとき

家賃が原因で引っ越しを検討している場合は、大家さんに値下げ交渉してみるのも一つの方法です。

新しい入居者が見つかるまでの期間や修繕費用を考慮し、大家さんが家賃を値下げするほうがメリットがあると判断すれば、交渉成立する可能性があります。

ただし、必ずしも成功するとは限らないので、本当に引っ越しを視野に入れ、ある程度の引っ越し費用を貯めてから値下げ交渉をするようにしましょう。

大家さんが自主管理に変更するとき

通常、賃貸物件は管理会社や不動産会社が管理しており、大家さんは家賃収入のうち5%を管理手数料として支払っています。

しかし、大家さんが自ら物件を管理するようになれば、その管理手数料がかからなくなります。

管理手数料分も含めて家賃が設定されていることがあるため、全額分の減額はむずかしいかもしれませんが、管理手数料の半分程度の値下げを相談してみるといいでしょう。

また、大家さんが自主管理に切り替える際には、家賃の振込先が変更されることが一般的です。

このタイミングで、値下げ交渉に挑戦してみましょう。

家賃の値下げ交渉を成功させるポイント2つ

家賃の値下げ交渉を成功させるポイントは2つあります。

値下げ交渉の失敗を防ぐためにも、これから紹介するポイントを意識して、今後も快適な生活を継続していきましょう。

1. 周辺の物件情報を入念に調べる

大手不動産賃貸ポータルサイトを利用して、築年数や駅からの距離、部屋の階数など、今住んでいる物件と同じ条件で調べ、周辺の家賃相場を確認しましょう。

もし現在住んでいる物件が、周辺の賃貸物件や同じマンション内の物件と比べて割安だったり、金額に大きな違いがない場合、値下げ交渉の成功はむずかしいかもしれません。

しかし、家賃が周辺の物件に比べて高い場合は、値下げ交渉できる余地があるので、具体的な根拠を示せるように入念に調べましょう。

また、共有部に問題がある場合や、長年住んでいるため部屋の劣化が気になるといった理由も、値下げ交渉の有力な材料になります。

たとえば、「畳が劣化しているので、その分家賃を値下げしていただけませんか？」といった形で交渉してみるといいでしょう。

2. 日頃からマナーの良い暮らしをする

入居者としてのマナーを守っていない方の値下げ交渉を受け入れてくれる大家さんは少ないでしょう。

そのため、入居後は大家さんから「この人にできるだけ長く住んでほしい」と思ってもらえる入居者でいることが重要です。

たとえば、騒音トラブルを起こさないことや、ゴミ出しや共有部の使い方が常識的で丁寧であることなどが挙げられます。

このように、当たり前のマナーを守るだけで、値下げ交渉の成功の確率が上がります。

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まとめ

家賃の値下げ交渉は、入居後でも十分に可能です。

しかし、成功させるためには、交渉を申し出るタイミングや周辺物件の家賃相場に関する事前調査が重要なポイントとなります。

これらをしっかりと準備することで、交渉の成功率を高められます。

また、値下げ交渉がうまくいかない場合や、引っ越しを考える際には、初期費用の負担を軽減する方法も検討してみましょう。

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監修

高嶋允瑛

株式会社スムーズ取締役・宅地建物取引士