もし近隣トラブルに巻き込まれたら?よくある事例・相談先・対処法を解説

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悩む 女性

「近隣トラブル」は、誰もが巻き込まれる可能性があります。

もし近隣トラブルに巻き込まれたら、あなたは冷静に対処できますか?

近隣トラブルが発生しそうだったり、すでに近隣トラブルに巻き込まれていたりする方であれば、下記のような悩みを持っているかもしれません。

「これって近隣トラブルになのかも…」 「近隣トラブルはどこに相談したらいい?」 「近隣トラブルにはどう対処をしたらいいの?」

この記事では、近隣トラブルに不安や悩みを持つ方に向けて、 ・近隣トラブルでよくある事例 ・近隣トラブルの相談先 ・近隣トラブルへの対処法 をお伝えします。

この記事を読むことで、近隣トラブルに冷静に対処できるようになります。

すでに近隣トラブルに頭を悩ませている方は、引っ越しも選択肢に入れているかもしれません。

後半では、賃貸の初期費用分割あと払いサービスについてもご紹介しています。 ぜひ最後までご覧ください。

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監修

高嶋允瑛

株式会社スムーズ取締役・宅地建物取引士

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近隣トラブルでよくある7つの事例

近隣トラブル

ここでは、近隣トラブルでよくある7つの事例をお伝えします。

近隣トラブルの兆候をはやめに捉え、適切に対処していくためにも、代表的な事例を知っておくことは重要です。

お伝えする事例は下記の7つです。 ・騒音 ・ゴミ捨て場 ・共用部分 ・悪臭 ・駐車場、駐輪場 ・ペット ・嫌がらせ

よくある事例1. 騒音

近隣トラブルの中でも、騒音を原因とするものが最も多いと言われています。 マナーの悪さが原因になる以外にも、生活音や無意識のうちにたてる音が原因となっていることもあります。

騒音に関するトラブルで、代表的な事例は下記のとおりです。 ・夜中や朝方まで騒いでいる ・話し声やテレビの音量がうるさい ・こどもの走りまわる音 ・ドアの開閉音 ・楽器の演奏 ・ペットの鳴き声

よくある事例2.ゴミ捨て場

ゴミ捨て場も近隣トラブルの原因になることが多い場所です。 マナーの悪さ以外にも、ルールを知らないために迷惑をかけてしまっている事例もあります。

・収集日ではない日にゴミを出す ・自治体指定のゴミ袋を使っていない ・分別をしていないため回収されずに残っている ・放置されたゴミから悪臭や害虫が発生している

ゴミ捨て場に関するトラブルは、悪臭や害虫の発生など健康面への影響をあたえるものもあります。

よくある事例3.共用部分

玄関やエントランス、階段など共用部分でのトラブルもよくある事例です。

・共用部分に自転車やバイクを停める ・共用部分でたむろし、長時間占有する ・共用部分にゴミを放置する ・共用部分に私物を置いている

よくある事例4.悪臭

悪臭や異臭も、近隣トラブルの原因となりやすいものです。 においのせいで「窓が開けられない」「洗濯物を外に干せない」など生活に大きな影響と強いストレスを与えます。

・生ゴミが入ったゴミ袋を廊下に放置する ・ペットの糞尿のにおい ・たばこのにおい ・強すぎる柔軟剤や香水のにおい

近年は柔軟剤や香水の強すぎるにおいもトラブルの原因になっています。

よくある事例5.駐車場・駐輪場

駐輪場や駐車場も、近隣トラブルの原因となりやすい場所です。

・エントランス前に長時間駐車する ・他人のスペースに無断で駐車、駐輪する ・こどもが他人の車に傷をつける ・長時間のアイドリング ・指定されたスペース以外での駐車、駐輪

建物に車をぶつけてしまったり、車に傷をつけてしまったりすることで、高い修繕料が発生する可能性があります。

よくある事例6.ペット

ペットが原因となる近隣トラブルも多いです。

・ペット不可の物件でペットを飼っている ・ペットの鳴き声がうるさい ・ペットのフンの処理をしない ・ペットの放し飼い ・他人のペットに噛まれた、爪で傷をつけられた

ペットに嚙まれたり、爪でひっかかれると病気になる危険があり、大きなトラブルになる可能性があります。

よくある事例7.嫌がらせ

近隣トラブルには、近隣住民による嫌がらせもあります。 嫌がらせの原因はさまざまですが「人間関係のトラブル」「被害妄想」「勘違い」などが挙げられます。

・無言電話、いたずら電話 ・壁やドアへの落書き ・壁やドアに張り紙を貼る ・根拠のない悪いうわさを流す

犯罪に該当するような嫌がらせの被害者となってしまった場合は、すぐ警察に相談しましょう。

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近隣トラブルの相談先

電話

ここでは、近隣トラブルが発生したときの相談先についてお伝えします。 相談先を把握しておくことで、近隣トラブルが発生したときに、迷わず対処できます。

相談するときのコツは「だれが」「どこで」「いつ」「どのような」迷惑行為をしているのか、わかるように伝えることです。

主な相談先は下記のとおりです。 ・管理会社、大家 ・市区町村の役所 ・警察 ・弁護士 ・近隣住民

管理会社・大家

賃貸住宅に住んでいるのであれば、まず管理会社か大家に相談しましょう。 どこまで介入してくれるかは、管理会社や大家、トラブルの内容によります。 管理会社や大家が行ってくれる対応は、下記のものが一般的です。 ・張り紙や回覧板での注意喚起 ・トラブルの原因となっている住人に苦情が出ていることを伝える

市区町村の役所

住んでいる自治体の役所でも相談を受けてくれます。 しかし、役所が対応するのは、公害など多くの住民に影響のある場合に限られ、民間人同士のトラブルへの介入はあまり期待できません。 役所に相談することで期待できるのは、無料の法律相談や専門家につないでくれることです。

警察

「物を破壊された」「暴力を振るわれた」など、事件性や身の危険を感じた場合は、すぐに警察に相談しましょう。 警察による「現場での調査」「パトロールの強化」により、近隣トラブルが起こらなくなることが期待できます。

後ほど解説しますが、トラブルに関する証拠(写真、動画、録音など)を保存しておくと、警察も対応しやすいでしょう。 また「警察に相談した」という記録は、近隣トラブルが訴訟に発展したときに証拠として活用できます。

弁護士

「法律的に問題があるのか知りたい」または「法的措置を検討したい」のであれば、弁護士に相談しましょう。 法律的なアドバイスをもらえるとともに、訴訟になった場合は交渉や代理人などを頼めます。 市役所で無料相談を実施している弁護士事務所も多いので、まずは無料相談からはじめてみるのもいいでしょう。

近隣住民

近隣住民に相談するのもおすすめです。 悩みを話すことで、気持ちもいくらか楽になるものです。 また、近隣住民も同じトラブルに悩んでいる可能性もあります。 複数の人から苦情があれば、管理会社や大家、警察も対応しやすいでしょう。 また被害者が多いほど近隣トラブルへの客観性が高まり、法的にも有利な状況を作れます。

近隣トラブルへの対処法

対処法

ここでは、近隣トラブルが起きたときの対処法について、下記の5つをお伝えします。 ・規約、ルールを再確認する ・良好な近所付き合いをこころがける ・絶対にやりかえさない ・証拠を保存する ・引っ越す

対処法1.規約・ルールを再確認する

ご近所トラブルが発生したら、住んでいる物件の規約やルールを再確認しましょう。 発生しているトラブルが具体的にどう違反しているのか把握することで、正当な主張を行えます。 また、自分が無意識に規約やルールをやぶっている可能性もあります。 トラブルの原因となっている相手に強く改善を主張するためにも、自分自身が規約・ルールを守っていることが重要です。

対処法2.良好な近所付き合いを心がける

さらなるトラブルを招かないために、今まで以上に良好な近所づきあいを心がけましょう。 普段から良好な関係を気付いておくことも、トラブルの予防や早期解決につながります。

対処法3.絶対にやりかえさない

被害を受けているからといって「こちらも大きな音を出す」「壁を叩いて抗議する」など、やりかえすことは絶対にやめましょう。 近隣トラブルが大きくなるだけではなく、被害者としてのこちらの正当性を低下させてしまいます。 やりかえしたことで相手に被害が出た場合、加害者になってしまうのはこちら側です。 近隣トラブルでストレスを感じているとは思いますが、カッとならずに冷静に対応していきましょう。

対処法4.証拠を保存する

近隣トラブルが発生していると感じたら、できるだけ証拠を保存しておきましょう。 証拠があると管理会社や警察も対応しやすくなります。 近隣トラブルが訴訟に発展したときも、証拠として活用できます。 「だれが」「どこで」「いつ」「どのような」迷惑行為をしているのか、わかるようにするのがコツです。

・現場を写真や動画で撮影する ・ボイスレコーターで録音する ・騒音やにおいの測定記録 ・医師の診断書(心身の不調があれば) ・警察への相談の記録

上記のような方法で記録を残しておきましょう。

対処法5.引っ越す

「近隣トラブルの解決が見込めない」「心身の不調がひどく、これ以上住めない」と感じたら、引っ越すという方法もあります。

近隣トラブルに悩まされ、解決のために対応していくことは大きなストレスがかかるものです。 被害者である自分が引っ越すことに釈然としない感情があると思います。

しかし、他人を変えることは難しく、心身の不調は治りにくいものです。 「限界になる前に引っ越す」ことも、選択肢として頭の片隅に入れておきましょう。

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まとめ

最後に、この記事の内容を簡単にまとめると下記のとおりです。

〇近隣トラブルでよくある7つの事例 ・騒音 ・ゴミ捨て場 ・共用部分 ・悪臭 ・駐車場、駐輪場 ・ペット ・嫌がらせ

〇近隣トラブルの相談先 ・管理会社、大家 ・市区町村の役所 ・警察 ・弁護士 ・近隣住民

〇近隣トラブルへの対応 ・規約、ルールを確認する ・良好な近所付き合いを心がける ・絶対にやりかえさない ・証拠を保存する ・引っ越す できれば巻き込まれたくない「近隣トラブル」ですが、もし巻き込まれたら冷静に対処することが重要です。 この記事がトラブル改善のお役に立てば幸いです。

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監修

高嶋允瑛

株式会社スムーズ取締役・宅地建物取引士

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