転職で引っ越しするけどお金がない！費用が用意できないときの対処法と節約方法を解説

これから転職をする人、またはすでに転職をした人の中には「勤務地に合わせて引っ越しが必要になった」という人もいるのではないでしょうか。

転職はただでさえ前職での引継ぎや、新しい会社との契約作業など、やるべきことが山積みです。 それに加えて引っ越し準備や引っ越し費用の捻出など、考えることが多く不安になりますよね。

そこで今回の記事では、 ・転職に伴う引っ越しに必要な費用 ・転職で引っ越す前に準備しておくこと ・転職に伴う引っ越しの注意点 ・お金が用意できない時の対処法 ・引っ越し費用を節約するための方法 を紹介します。転職に伴う引越しに関する不安が解消できますので、ぜひ最後までお読みください。

監修

高嶋允瑛

株式会社スムーズ取締役・宅地建物取引士

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転職に伴う引っ越しに必要な費用

転職に伴い引っ越しをする場合、基本的に引っ越し費用はすべて自分で負担することになります。 何にどの程度お金がかかるのか把握しておきましょう。

引越しに必要な費用の項目は、下記のとおりです。

1.引越し費用 2.物件を借りるための初期費用 3.家具・家電購入費 4.移動費・生活用品購入費

引っ越し費用や引っ越しの初期費用は条件によって異なるため、ここでは大まかな費用の想定を紹介します。

1.引越し費用

引越し費用は、「距離」「時期」「荷物量」により金額が大きく異なります。 ここでは同一都道府県内で引っ越しをする場合と、都道府県外へ引っ越しをする場合の費用についてご紹介します。

同一都道府県内で引っ越しをする場合

同じ都道府県内で転職をした場合でも、通勤にかかる時間やアクセスの良し悪しによって、引っ越しが必要なこともあります。

比較的近距離の単身の引っ越しの場合、平均の引っ越し費用は「6万円程度」です。

都道府県内の移動は長距離の移動に比べると安く済みますが、移動距離の他にも「荷物の量」「時期」などの要素も値段に影響を与えます。

4人家族の引っ越しの場合は、「10万円程度」といわれています。

都道府県外へ引っ越しをする場合

都道府県外の移動の場合は、移動距離によっても金額が大きく変わるのであくまで目安程度の数字です。

例えば、大阪から東京への引っ越しの場合、一人暮らしは「8万円程度」、4人家族は「40万円程度」と言われています。

これよりも距離が長く場合、料金はより高額になる可能性があります。

2.物件を借りるための初期費用

転職先で住居を用意してくれる場合を除いて、ほとんどの引っ越しで賃貸物件を借りることになるでしょう。 賃貸物件を借りるには、初期費用が必要になります。

引越しに必要な費用のうち「賃貸物件の初期費用」が一番金額が大きく、財布への痛手となります。

多くの場合は、新居を契約して入居するために、月の家賃の4～5カ月分の初期費用が必要になると言われています。

つまり、家賃8万円の家に入居する場合は、32～40万円程度の初期費用の支払いが必要になるということです。

3.家具・家電購入費

新たに家具・家電の購入が必要になる人は、購入費用も計算しておきましょう。

一般的な一人暮らしで必要な家具・家電を揃えると、購入費用は合計で20万円ほどになります。

引越し前に使用していた家具・家電を引っ越し先で使おうと考えている人も多いと思いますが、すべてそのまま使えるとは限りませんので、家具家電購入費として数万円は手元に置いておくと安心です。

4.移動費・生活用品購入費

遠方への引っ越しは、自分の移動費も忘れてはいけません。 飛行機、新幹線、車など移動手段を早めに決めて、費用を計算しておきましょう。

また、引っ越してすぐは何かと買い替えが必要になります。 掃除用品・キッチン用品・トイレ用品などの消耗品を含め、生活用品の購入費用を用意しておきましょう。

転職で引っ越す前に準備しておくこと

転職の際は前職と新しい会社とのやり取りが必要になります。

それに加えて引っ越しをする場合は、引っ越し業者への依頼や新居探しなど、さらにたくさんのタスクが発生します。

引っ越し関連手続き

引っ越し先や引っ越す時期が決まったら、早急に引っ越し業者へ依頼をすることが大切です。

特に繁忙期（3〜4月）は、希望の日程で予約がとれなかったり、料金が跳ね上がったりすることもあります。

転勤の場合は引っ越し代を会社が出してくれることもありますが、転職の場合は自腹で支払うことが多いので、なるべく節約したいですよね。

転職が決まったら、早めに段取りをつけて引っ越しの準備を進めましょう。

行政手続きなど

引っ越し先が市外の場合、行政手続きなども必要になります。

転出の際に届け出を出しておかないと、引っ越し先で選挙権がないなどの問題が発生するかもしれません。

市役所や区役所への届け出が必要な場合は、平日の夕方までにしまってしまうことも多いので、計画的に時間を作る必要があります。

周囲への連絡、挨拶など

転職ともなると、付き合いの深かった取引先や同僚などへの挨拶も大切です。

転職しても近場にいるのであれば問題ありませんが、遠く離れてしまう場合は早めに挨拶周りなどを済ませておくと直前にバタバタせずに済みます。

転職に伴う引っ越しの注意点

転職に伴う引っ越しは、新しい生活を始めるための大きなイベントです。 新しい場所に移ることで、生活環境や人間関係が変わるため、注意点を押さえてスムーズに引っ越しを進めましょう。

以下に、転職に伴う引っ越しの注意点をいくつか紹介します。

引っ越し先の地域の情報を収集する

引っ越し先の地域の交通状況や生活環境、物価、治安、文化など、できるだけ多くの情報を収集することが大切です。 特に、引っ越し先が遠距離である場合は、電話やインターネットで調べるだけでなく、現地に足を運んで、リサーチすることが望ましいです。

引っ越し先での生活費を見積もる

引っ越し先での生活費を事前に見積もっておくことは、引っ越し後の生活を安定させるために重要です。 引っ越し先での生活費の見積もりには、家賃や光熱費、食費、交通費などを含め、細かく計算しておきましょう。

手元にお金を残しておく

引っ越しには、引っ越し代や初期費用、家賃、光熱費など多くの費用がかかります。 お金がない状態で引っ越しをすると、生活費が不足し、生活に困ることがあります。

引っ越しでは、必ずと言っていいほど想定外の出費が発生しますので、手元にお金を残しておくようにしましょう。

また、新しい生活環境に適応するためには、時間やお金が必要です。 お金がない場合、新しい環境に適応することが難しくなり、ストレスや孤独感を感じることもあります。

引っ越しの前には、事前に十分な費用の見積もりや、生活費の見直しを行い、準備することをおすすめします。

転職に伴う引っ越しの最適なタイミングは「内定後」

転職を機に引っ越しを検討する人は多いでしょう。

U・Iターンなどで地元に帰る場合や上京するときはもちろんですが、単純に通勤時間を減らすために職場の近くに住みたいと考える方も多くいます。

しかし、適当に引っ越しをするのではなく、「内定後」に引っ越しをするのがベストタイミングです。

では、なぜ「内定後」がベストタイミングなのか、その理由について解説していきます。

勤務先がどこになるか分からない

内定前に引っ越しをしても、引っ越し先の近くにある企業に転職できるとは限りません。

通勤時間を短くする目的で転職を考えている人にとって、万が一目星を付けていた引っ越し先近くの企業から内定をもらえなかったら本末転倒です。

また、内定前に引っ越しをしてしまうと、その付近や沿線上で転職先を探すことになるので選択肢を狭めてしまう可能性もあります。

無駄な引っ越しにならないためにも、引っ越しは転職したい企業から内定をもらったあとにするようにしましょう。

無職では審査が通らない可能性がある

内定をもらう前に退職した場合、万が一内定をもらえなかったら無職になります。

引っ越しするには賃貸物件の入居審査に通る必要がありますが、無職の場合は収入面の不安から審査に通らない可能性があるので注意が必要です。

賃貸物件のオーナーさんや大家さんも、無職だと「ちゃんと家賃を払ってくれるのかな？」と不安に思うのは当然のことです。

そのため、引っ越しは退職する前、もしくは内定をもらって今後の収入の見通しがある状態で行うようにしましょう。

余裕がなくなる

引っ越しもそうですが、転職活動は意外と体力を使うものです。

転職エージェントを利用すれば、求人探しから履歴書や面接日程などの調整を代行してくれますが、それ以外の場合は基本的に自分で行うものです。

そのため、仕事が終わってからや土日などに転職活動をすることも多く、ここに物件選びや引っ越し作業などが重なると、休む暇がなくなり本業に支障が出る恐れもあります。

余裕がなくなってしまうと、転職先選びも物件選びも適当になってしまうこともあるので、内定をもらった後などの余裕ができたタイミングで行うのがベストです。

転職と引っ越しのベストなスケジュール

内定をもらい転職先が決まると入社日の案内が届くので、その入社日から逆算してスケジュールを立てるようにしましょう。

人によっても異なりますが、引っ越しは1ヵ月～2ヵ月程度かかり、最低でも入社日の1週間前には引っ越しが完了している状態が望ましいです。

新しい仕事は覚えることも多く、分からないことばかりで神経も使うでしょう。

そのため、入社日の前までに荷ほどきや必要な手続きなどは済ませておき、家ではゆっくり過ごせる環境を整えておくのがベストです。

また、転職先の企業が今の家から通勤できる距離なら、急いで引っ越しをする必要はありません。

新しい職場に慣れてきたタイミングで、ゆっくり引っ越し先を決めるのも良いでしょう。

引っ越し費用を節約する方法

これらの引っ越し費用すべてを転職の際に自腹で負担するとなると、大きな痛手ですよね。

引っ越し業者料金や引っ越し初期費用をなるべく抑えるためには、ちょっとしたコツがあります。

引っ越し業者を慎重に選ぶ

引っ越し業者選びで大切なのは、「相見積もり」をとることです。

引っ越し業者は大手から地域密着型の企業まで多岐にわたりますが、なるべく自分の条件に合ったものを選びたいですよね。

特に、依頼を一社だけに絞ってしまうと金額の比較ができず、サービスも適切かどうかわかりません。

複数社からの見積もりを見て最適・最安値のものに決めると、無駄をはぶことができます。

自分が引っ越しにおいてなにを重視しているかをあらかじめ念頭に置いて業者を選ぶことで、引っ越し代の節約につながります。

自分でできる作業をなるべく行う

引っ越しの料金は「荷物の量」「移動距離」「時期」の3つの要素によって大きく価格が変動します。

荷物を減らすことで運搬量が安くなるため、要らないものは重きって断捨離することも大切です。

また、引っ越しプランの中には、荷造りや荷解きをすべて自分でやると価格が安くなるものもあります。

自分でできることをなるべく自分で済ませておくと、代金を安く抑えることができます。

【対処法】費用が用意できない時は初期費用の分割がおすすめ！

引っ越しの費用で一番負担が大きいのが「物件の初期費用」です。 初期費用は通常、家賃の5〜6ヶ月分を不動産会社へ一括で支払う必要があり、ただでさえお金がかかる引っ越し時にはかなり痛手となります。

そこで役に立つサービスが初期費用分割サービス「smooth（スムーズ）」です！

「smooth」は、物件の初期費用を6カ月、12カ月、24カ月などに分割して支払うことのできるサービスです。

家は一度借りたら長く住み続けるもの。必ずしも初期費用を一括で支払う必要はありません。

毎月の家賃に少し上乗せして初期費用を支払うことで、負担をグッと抑えることができます。

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まとめ

引っ越しは経済的に負担になることが多く、なるべく節約したいものですよね。

特に転職の場合は自腹ですべての費用を支払うことになるので、お金に余裕がない人にはストレスになるイベントです。

初期費用の分割サービスなどを上手に活用し、なるべく費用を抑えて快適に引っ越しを進めましょう。

監修

高嶋允瑛

株式会社スムーズ取締役・宅地建物取引士