隣人がうるさい時の対策8選!トラブルに発展せず解決するには

うるさくて眠れない

音の大小に限らず、隣人の騒音をストレスに感じてしまうことありますよね。

本来リラックスできるはずの自宅で、隣人の騒音によりストレスを抱えてしまうのは辛いものです。

この記事では、大きなトラブルに発展せず騒音問題を解決するための方法について解説します。

記事の後半では引っ越しを検討している方におすすめの初期費用分割あと払いサービス「smooth」をご紹介します。

一刻も早く隣人の騒音から解放されたいと考えている方は、ぜひ最後までお読みください。

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監修

高嶋允瑛

株式会社スムーズ取締役・宅地建物取引士

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うるさい隣人を黙らせる方法は?

女性

賃貸物件で隣人がうるさいと感じたら、まずは騒音の原因を特定して管理会社に相談してみましょう。

ここでは、騒音の原因を特定する方法や相談の手順を解説します。

騒音の原因を特定する

管理会社や大家に状況を伝えるためには、原因や音の出どころを具体的に説明する必要があります。

集合住宅では「音」に関してのクレームは多く、普段の生活音でも時間帯が異なると騒音(=好ましくない音)になります。

総務省の調査では、苦情対象となりやすい騒音発生源(生活騒音)として以下の項目が挙げられています。

  • 集合住宅上下階の音(足音、ドアの開閉など)

  • 家電(テレビ、エアコン、掃除機、洗濯機)の音

  • 楽器の音

  • 給湯用ボイラーの音

  • 風呂の給排水音・トイレの流水音

  • 自動車、バイクの音

  • ペットの鳴き声

  • 話し声・さわぎ声・泣き声など

  • ドアや窓の開け閉め

  • 深夜や早朝に水道の流れる音

出典:総務省|「騒音に関わる苦情とその解決方法」 (p.96)

さらに建物を建築している材料によっても音の伝わり方が変わります。

一般的に、

木造 < 鉄骨(軽量鉄骨・重量鉄骨) < SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造) < RC造(鉄筋コンクリート造)

この順番で防音性が高くなるとされており、木造アパートなどは音漏れがしやすいと言われています。

騒音は、一度気になり始めたら音が鳴るたびに気になるようになってしまいます。 賃貸物件の場合は管理会社が相談窓口となっているケースが多いため、状況を整理して相談してみましょう。

管理会社に相談する手順

アパートやマンションなど集合住宅で隣人の騒音に悩まされている場合は、状況を整理してから管理会社へ連絡します。 マンションに管理人がいる場合は、直接相談するのも良いでしょう。

以下の内容を聞かれるので答えられるように内容を整理しておきます。

  • どのような音がするか

  • どのくらいの大きさか

  • 騒音の発生時間帯

  • 騒音の発生頻度

  • 要望(音をなくして欲しい、小さくして欲しいなど)

騒音の中には、本人が迷惑をかけていると知らずにやっているものも多くあります。 迷惑がかかっていると気づくだけで騒音が止まる可能性もあるので、管理会社を通して伝えてもらうと良いでしょう。

騒音の基準

環境省が定めている「環境基準」によれば、騒音基準に関する数値は以下の通りです。

場所基準値(昼間)基準値(夜間)
一般的な住宅街55デシベル以下45デシベル以下
音の大きさの目安

引用元:環境省|生活騒音〜互いの思いやりで騒音のない社会を〜

地域の類型区分や各自治体の条例によっては多少基準が異なりますが、上記の数値を上回るケースは騒音と認められることが多いでしょう。

騒音は専用の測定器以外にも、スマホアプリで測定できます。 数値を測定して、騒音を定量的に確認しておくことで他者への説明に役立ちます。

出典:環境省|「騒音に係る環境基準について」

隣人のうるさい音に対するおすすめの対策3選

騒音

ここでは、隣人のうるさい音に対するおすすめの対策を紹介します。

対策1.防音グッズを使う

自分の部屋に防音グッズを設置することで、騒音ストレスを軽減させることができます。

  • 防音カーテン

  • 防音シート

  • 吸音材

  • 耳栓

Amazonなどで簡単に購入できる物ばかりなので、試してみる価値はあるでしょう。 寝るときに音が気になる場合は、耳栓をして寝るのもおすすめです。

お金をかけずに防音対策をしたい方は、音の鳴る壁側に家具を移動させるだけでも効果があるのでぜひ試してみてください。

対策2.DIYで防音

最近では賃貸でも利用できるDIYグッズが数多く売られています。 原状回復が簡単にできる遮音パネルなども人気があるので、検討してみると良いでしょう。

また、古い賃貸物件の場合「DIY可」のケースもあります。大家に確認が必要となりますが、DIYを行ってみるのもおすすめです。

対策3.他の物件に引っ越す

確実に効果があるのは「自分が引っ越す」ことです。 隣人が出す生活音に悩んでいる場合、それを止めさせるのは困難だと言えます。

「音」は、気になり出したら注目してしまいますので、どんどんストレスがかかり場合によっては不眠症や神経症に繋がります。

音が響きにくい物件や、隣人の騒音が気にならない物件に引っ越してしまうのが一番です。

隣人が原因で引っ越すのは腑に落ちないかもしれませんが、いつまでも悩み続けてストレスを溜めるよりはるかに良いでしょう。

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うるさい隣人に対してやらない方が良い対策2選

ダメ

ここからは、やらない方が良い対策をご紹介します。

直接苦情を言いに行く

直接苦情を言いに行くと、口論になる可能性があります。 隣に住んでいる方とトラブルになり恨まれると、騒音以上に居心地が悪くなってしまいます。 なるべく穏便に解決するためにも、直接苦情を言いに行くのは止めましょう。

「壁ドン」はやっちゃダメ!

隣人がうるさいとよくやりがちなのが、壁をドン!と叩く「壁ドン」。 夜中にうるさい声が聞こえると、イライラしてやりたくなる気持ちもわかりますが冷静な対応を心がけましょう。 相手が逆上して大きなトラブルに繋がる可能性もあります。 「壁ドン」は、騒音の解決にはなりませんのでやめましょう。

その他の騒音対策3選

相談

ここからは、「警察に相談」や「裁判」などの対策はどうなのか解説していきます。

警察に相談

騒音に対する感じ方は人それぞれのため、「隣人の生活音が気になる」という理由だけでは警察は動いてくれないでしょう。

例えば夜中にベランダで楽器を演奏しているなど、明らかに常識を逸脱している場合は警察が注意を行ってくれます。

しかし、足音や洗濯機の音などは生活上どうしても発生する音ですので、警察としても止めさせるのは困難でしょう。

管理会社や大家さんに隣人の退去を訴える

騒音が日常的に続いている場合は、隣人の退去を訴えたくなることもあります。 しかし、管理会社や大家さんとしても簡単に退去させることはできません。

法的には入居者に対して「良好な住まいを提供する義務」を負っています。 そのため、騒音を出している住人に対して「注意してほしい」と大家さんに求めることはできるでしょう。 ただし、集合住宅で生活をしている以上、多少の生活音が発生することは避けられないので、「騒音を出す住人の退去」まで大家さんに求めるのは難しいでしょう。

裁判を起こす

隣人との「騒音トラブル」はよくあることで、裁判を起こしてもなかなか訴えが認められないケースが多いのが実情です。

騒音により健康を害したなどの被害がある場合は訴えが認められる場合もありますが、「時間・手間・費用」がかかります。 たとえ勝訴したとしても、相手に弁護士費用を含む裁判費用を負担させることはできません。

トラブルに発展しないためのコミュニケーション

アパートの隣人

前述した通り、直接苦情を言いに行く方法はなるべく避けたほうが良いでしょう。 一方で隣人に直接話す機会がある方は、トラブルに発展しないように注意が必要です。 ここで紹介する内容を参考に、慎重に話し合いを進めましょう。

【対面】隣人との話し合いの進め方

隣人との話し合いを進める際は、まず冷静さを保つことが大切です。 直接対面で話す場合は感情的にならず、問題を具体的に伝えるよう心がけましょう。

相手を非難せず、互いに理解し合う姿勢を示すことで、円満な解決が期待できます。 また、問題が解決しない場合に備えて、話し合いの内容をメモしておくことも重要です。

【手紙】苦情を伝える

手紙で苦情を伝える際は、穏やかで丁寧な言葉遣いを心がけましょう。 具体的な騒音の時間帯や内容を記載し、相手に改善をお願いする形で伝えると効果的です。

感情的な表現や攻撃的な言葉は避け、あくまで解決を目的とした冷静な内容を心がけると、相手に受け入れられやすくなります。 手紙の最後には、相手への理解を示す一言を添えると良いでしょう。

【電話】連絡方法と注意点

電話で隣人に連絡する際は、事前に伝えたい内容を整理しておくとスムーズです。 対面と比べて感情的になりやすいため、冷静で落ち着いたトーンを保つことが重要です。

相手の状況や都合も考慮し、できるだけ迷惑にならない時間帯に電話をかけるようにしましょう。 また、話し合いの要点をメモしておくことで、後々のトラブルを避けることができます。

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まとめ

賃貸物件や集合住宅の場合、まずは管理会社に相談してみましょう。 個人間でやりとりをすると、トラブルに発展する可能性があるのでおすすめしません。

この記事でご紹介した8つの対策は以下の通りです。

【おすすめの対策】 1.防音グッズを使う 2.DIYを行う 3.引っ越す

【やらない方が良い対策】 4.直接苦情を言いに行く 5.壁ドン

【その他の対策】 6.警察に相談 7.管理会社や大家に隣人の退去を訴える 8.裁判を起こす

管理会社へ相談しても改善されない場合は、健康を害す前に引っ越しも視野に入れましょう。「音」は一度気になると、気になり続けてしまいます。 隣人の生活音を止めさせるのは難しいため、音が響きにくい物件へ引っ越すのが一番の対策です。

引っ越しをする際は、引っ越し先の管理会社の対応や建物の構造にも目を向けておくと良いでしょう。

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監修

高嶋允瑛

株式会社スムーズ取締役・宅地建物取引士

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