マンションのトイレが臭い！悪臭トラブルの原因と対処法

マンションのトイレが臭いと感じた場合には、様々な原因が考えられます。

掃除などを通して自分だけで解決できることもあれば、管理組合に頼んで大規模な工事をしてもらう必要があることも。

今回の記事では、マンションのトイレが臭いと感じた際に考えられる原因と、その対処法について紹介します。

監修

高嶋允瑛

株式会社スムーズ取締役・宅地建物取引士

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マンションのトイレが臭い原因

トイレの臭いが発生する原因は様々です。

マンションに住んでいる場合、臭いの原因はトイレ自体にあるかもしれないですし、建物全体にあるかもしれません。

• 飛び散った尿

• ホコリなどの汚れ

• 便器内やトイレタンクのカビ

• 封水が機能していない

• トイレが詰まっている

• 誘導サイホン作用

• 通気管の不具合

これらを詳しく紹介します。

飛び散った尿

床や壁に飛び散った尿が臭いの原因になっていることがあります。

尿に含まれるアンモニアを放置すると最近が繁殖し臭います。

特に男性のがいる場合、立って用を足す際に飛び散っていることが多いですよ。

また、たとえ頻繁に掃除をしてても汚れが残っている可能性が考えられます。

尿に含まれるカルシウムが固まって尿石になり、便器に付着していることも。

臭いの原因になっている可能性がありますので、確認しておきましょう。

掃除をしても落ちない場合は、クエン酸や濃度の高い酸性洗剤の使用がおすすめ。

それでも落ちない場合は、耐水性のサンドペーパーや尿石落とし用のタワシを使用して削り落とすと良いですよ。

ホコリなどの汚れ

トイレの掃除は便器ばかりに目がいってしまい、見えにくい場所まで掃除が行き届いていない可能性があります。

• 便器の周り

• 棚や小物類の上

• トイレットペーパーホルダー

など、便器以外もキレイになるよう掃除をしましょう。

便器内やトイレタンクのカビ

便器内やトイレタンクがカビていて、臭いの原因になっている可能性があります。

トイレは水が溜まっており湿気があるため、カビが繁殖しやすい環境。

カビ臭いな・・・と感じたらまずは便器の裏、トイレタンクにカビが発生していないかチェックしましょう。

さらに、窓や壁にもカビが発生していないか見ることも大切です。

カビは、日々のチェックとこまめな掃除をすることで繁殖を防ぐことができますよ。

封水が機能していない

トイレの臭いの原因の1つに、封水が機能していないというものが挙げられます。

封水とは、トイレに常に溜まっている水のことで、この水があるおかげで下水道の悪臭や害虫がトイレから上がってくることを防いでいます。

封水が機能していない原因は様々ですが、夏場には水の蒸発が原因で封水がなくなってしまうというトラブルがよく起こります。

気温が高いと封水は1日に1ミリ蒸発するため、長期間旅行などで家を空けると風水がなくなり、臭いの原因になるのです。

トイレが詰まっている

トイレが詰まっている場合も、悪臭が起きることがあります。

生理用品やポケットにあったものを水の中に落としてしまうとトイレがつまり、水が流れなくなります。

その結果、封水がきちんとたまらずに悪臭が上がってしまいトイレの悪臭の原因となります。

誘導サイホン作用

マンションの場合、個人のトイレ自体の問題ではない場合もあります。

構想の建物では、「誘導サイホン作用」と呼ばれる現象が臭いの原因である可能性も考えられます。

誘導サイホン作用は、高層マンションの上層階で大量に水が流されたときに起こる気圧の変化が原因で起こります。

トイレの圧力が下がることで、封水が吸い取られてしまい、排水からの悪臭があがってきてしまうトラブルです。

通気管の不具合

2階以上の排水管には通気管が必要とされています。

気圧の関係から空気を取り入れないと、水が流れにくくなるためです。

その通気管に問題があると封水が適正に維持されないため、臭いの原因になっていることがあります。

また、通気管は部屋の中を通っていることがあるため、通気管から臭いが漏れていると部屋の中まで臭いがある可能性があります。

マンションのトイレが臭いときの対処法

マンションのトイレが臭いときの対処法は、原因によって異なります。

自分で解決できる簡単なものから複雑なものまであるので、まずはいくつかの初歩的な対処法を試してみるのがおすすめです。

封水をつくるため水を足す

長期間トイレを使用していなかったり、トイレに水が溜まっていないことが目視できたりした場合には、封水を足してみると解決することがあります。

普段は臭いがしないのに臭いがあると感じるのであれば、コップ一杯分の水でokです。

長期間家を空ける場合は、トイレの水が蒸発しづらくするためにトイレのドアを少し開けていくのも効果的です。

トイレの詰まりを解消する

トイレの異物が原因で封水が機能していない場合には、まずは詰まりの原因を除去することが大切です。

トイレの配管の手前に異物が残っているのであれば、すっぽんなどを用いることで比較的簡単に取り除くことができます。

奥の方に詰まりがある場合は、ワイヤーブラシなど専門的な道具が必要になる可能性もあります。

水を勢いよく流してみる

封水が機能しない他の理由に、汚れや異物が排水にひっかかり、封水の水分を吸い取ってしまっていることがあります。

流す時に「小」でばかり水を流していると、水の量が少なく汚れが同じ場所にとどまってしまう可能性もあります。

そのため、試しに「大」で水を流してみると、勢いにのって排水管の汚れが流されて封水が正常に機能するかもしれません。

トイレの臭いが解決しない場合は…

トイレの異臭は、封水がきちんと機能していることが非常に重要なカギを握ります。

しかし、マンションのトイレ特有の「誘導サイホン作用」のように複雑な建物構造に関連している原因もあります。

ここまで紹介した方法を試してもトイレの臭いが改善されない場合には、自力での解決をあきらめて他の方法にトライしましょう。

管理組合・大家に相談する

トイレの臭いが解決しないときは、まずは管理組合や大家に相談しましょう。

他の住人が同じような問題を抱えているかどうかによっても原因の究明がしやすくなります。

排水管自体の問題であればマンションの共有部にあたるので、トイレ修理にかかる費用を個人で負担する必要もありません。

専門家に相談する

管理組合や大家に相談してもよく原因がわからない、いまいち解決に向かっていないと感じた場合は、専門家に相談しましょう。

業者に頼めば原因の究明もスムーズに進む上、被害を拡大することなく解決してくれる可能性が高く安心感があります。

引っ越しを検討する

これらの手を尽くしても臭いが改善されないのであれば、引っ越しを検討する必要があるかもしれません。

賃貸マンションの臭いによるストレスは、引っ越しをしてしまえば解決します。

急な引っ越しで費用に不安を感じる人には、引っ越し初期費用分割支払いサービス「smooth」がおすすめです。

「smooth」は、引っ越し初期費用を6ヶ月、12ヶ月、24ヶ月に分割して支払うことができ、出費が重なるタイミングを分散することができます。

引っ越し初期費用は家賃の4～5ヶ月分以上とも言われており、この費用を分割で払うことができるのは心強いですね。

トイレの臭い対策！予防方法3つを紹介

普段のトイレの使い方が臭いの対策に繋がります。

常にキレイな状態をキープすることだけではなく、トイレの使用方法も重要ですよ。

掃除と換気

1番の対策は、こまめに掃除することです。

毎日掃除をするのが理想的ですが、できない場合は最低でも週１回は時間をかけて掃除をしましょう。

トイレに行った際には「ついで掃除」をすると、汚れを蓄積させるのを防ぐことができます。

使用した後に、使い捨ての除菌シートでササッと拭き取るだけでも変わりますよ。

また、掃除に加えてカビが繁殖しないように換気をすることも大切です。

常に換気をして湿度が上がらないように対策をしておきましょう。

便器のフタを閉めておくことも、湿気対策になりますよ。

座ってする

男性がいる場合、用を足すときは座ってすることをお願いしましょう。

臭いの原因になる尿を飛び散らさない対策をすることです。

立って用を足すのは、ぱっと見た時にはみ出していなくても、目では見えないくらいの細かい粒が跳ねています。

座って用を足してもらうことで、便座のフチや床への飛び散りが減るため、臭いの対策になります。

流す際はフタを閉めてから

流す時にフタを閉めることで、便器の外に出てくる水の飛沫を防止できます。

使用後の水が床や壁に飛び散ることが防げるので、臭い対策になります。

また、尿だけではなくウイルスや菌の飛沫も防止できますよ。

まとめ

マンションのトイレの臭いが気になるときは、これらを確認してみましょう。

• 飛び散った尿

• ホコリなどの汚れ

• 便器内やトイレタンクのカビ

• 封水が機能していない

• トイレが詰まっている

• 誘導サイホン作用

• 通気管の不具合

自力で解決できない場合は管理組合や専門業者にすぐに相談し、臭いによるストレスをため込まないようにすることが大切です。

以上、マンションのトイレが臭いときの原因と対処法についてでした。

監修

高嶋允瑛

株式会社スムーズ取締役・宅地建物取引士